Air Conditioning
全館空調


Air Conditioning
空調設計
家庭用エアコン1~2台で家じゅうを快適に
全館空調は大掛かりで高額という今までの常識を覆す、松尾式全館空調システム。
太陽に素直な設計と高断熱の住まいだからこそできる手法です。
高断熱住宅では、屋外に漏れる冷暖房エネルギーが少ないため、家庭用エアコン1台程度の空調で家じゅうを快適な温度に保つことができます。
しかし、ムラなく冷暖房を効かせるには、技術力と、見ただけでは分からない設計上の細かな工夫が必要です。
エスホームでは松尾先生の指導のもと、低コスト・簡単メンテナンスの全館空調に取り組んでいます。
冬は床下エアコンで暖房・夏は小屋裏エアコンで冷房
今まで全館空調といえば機械室や専用の機器を導入した大掛かりで高額なシステムが主流でしたが、松尾式エコハウスでは市販されている家庭用エアコンで全館空調をします。
エアコン以外に設置するのは基本的に送風のためのファンだけで、空調を家全体に行き渡らせる設計の工夫、冬に日射を活用したり夏は適切に遮熱したりするための工夫、そして緻密なシミュレーションと計算を重ねることで、圧倒的省コストな全館空調を可能にします。
温かい空気は下から上へ、冷たい空気は上から下へ流れる原理を利用するためエアコンは2台設置しますが、実際に冷暖房を稼働させるのは季節ごとに1台ずつです。

床下エアコン・小屋裏エアコンのメリット
Merit1 導入コストもランニングコストも圧倒的に安い
従来の全館空調では屋根裏や専用の部屋に大きな空調設備を設置します。
それに対して松尾式全館空調で使うのは家庭用のエアコンと最低限の送風の仕組みのみ。設置時にかかる機器代、工事代、機械室が不要な分の間取りのコストカット、さらにランニングにかかる電気代も、従来の設備に比べて低価で実現できます。

Merit2 メンテナンスや買い替えが容易
電化製品というのはどうしても住宅に比べて寿命が短いものです。短いものだと5年、長くても10年以内に買い替えが必要になります。大きな設備を付け換えるとなると工事も大掛かりになりかなりの出費に。一方松尾式の全館空調では家庭用のエアコンなので市販品で簡単に買い換えることが可能です。
また家じゅうにダクトをとおす全館空調ではダクトの清掃やメンテナンスに定期的に大きなお金がかかりますが、松尾式ではそれもほとんどありません。

Merit3 冬の暖かさ・夏の涼しさがとにかく快適
松尾式全館空調では、冬は床下エアコンで暖房、夏は小屋裏エアコンで冷房の2台設置を基本としています。
冬は足元から暖かく、夏は頭上から涼しさを感じるので、自律神経を乱すことなく心地よい温度を保つことができます。
エアコンが苦手…という人が多いのは、断熱性能の低い家で非効率なエアコンの設置や使い方が原因のほとんどです。高断熱な住まいで正しく使うことができれば、エアコンはとても快適な空調をしてくれるツールなのです。

Merit4 家の中の温度差が少なく体への負担が少ない
多くの日本の住宅では各室空調といって部屋ごとに冷暖房をするのが一般的です。しかしそれですと、冷暖房している部屋と、廊下や脱衣室などの非居室とで大きな温度差が発生してしまいます。
冬にトイレや別室に行くのが寒くて気が重い…という不快さだけでなく、入浴時には暖かい部屋→寒い脱衣室→熱い浴槽と寒暖を繰り返すことでヒートショックを引き起こすリスクが高くなります。
エスホームの全館空調の住まいは家全体を一つの空間として空調するので体への負担も減らすことができます。

Merit5 インテリアや外観を損ねない
各個室ごとにエアコンを設置しないのでインテリアはすっきり。また外構やベランダに置く室外機も最小限に抑えられるので、家の外観の邪魔をしません。
建売住宅などで時々「全室エアコン付き!」という謳い文句を見かけますが、エコ住宅に取り組んでいる私たちから見るとあれは「断熱性能は低いです」と言っているのと同義に見えます。全室にエアコンを付けたらそれだけの室外機が外壁に付くので、家の外周ぐるっと室外機だらけになります。

Merit6 万が一にも備えた2台体制
冬は床下のエアコン1台、夏は小屋裏のエアコン1台とあえて分けて設置するのには理由が2つあります。
一つは熱の原理を利用して効率よく家の中全体を空調するため。暖かい空気は下から上へ、冷たい空気は上から下へ、という自然の原理を利用することで、温度ムラを抑えた全館空調を可能にします。
もう一つは、万が一どちらかが故障したり、予想外の猛暑や厳寒になったときに安心というメリット。エスホームの家づくりは、住む人のことを想い、想像しうるリスクに可能な限り対策をするというのがモットーです。

全館空調をより効果的にする
「熱交換換気」
暖かさ涼しさを損なわずに空気を入れ替える
住宅には、1時間ごとに室内の半分以上の空気を入れ替えなくてはいけないという、24時間換気が義務付けられています。しかし空気をそのまま入れ替えてしまうと、室内で冷暖房した空気がどんどん屋外に逃げてしまうので、エネルギーのロスが非常に大きくなってしまいます。
エスホームが採用している熱交換換気は、入る空気と出る空気を専用のユニットに通すことで、室温を保ちながら屋内外の空気を入れ替えることができます。これにより、6~9割の熱エネルギーを回収でき、冷暖房効率を各段に上げることができます。


松尾式全館空調の4つの注意点
Point1 性能の低い家に導入すると電気代が上がる
松尾式全館空調は高断熱・高気密であることが前提条件です。仮に性能の低い住宅に導入してしまうと、電気代はかなり高くなってしまいます。
時々SNSなどで「冷房はつけっぱなしにするのとこまめに切るのとどちらが電気代が安いのか」というのが話題になりますが、あれは住宅の状態によって大きく結果が変わってしまうので、そのあたりも加味しなくては意味がありません。

Point2 正しい設計をしないと温度ムラができる
ダクトやファンを使って各部屋に冷暖房を行きわたらせる方法は、確実に各部屋冷暖房できる反面、導入にもランニングにもかなりのコストが掛かります。
逆に最小限の機材で全館冷暖房する松尾式全館空調は、コストは抑えられますが温度ムラができないように計画するために、相当細かい配慮が必要です。安易に導入してしまうと空調が効きすぎる部屋や行き届かない部屋ができてしまい、快適な室温にはなりません。

Point3 太陽に素直な設計であることが条件
エアコン1台で住宅の暖かさ、涼しさを保つために、松尾式エコハウスでは「太陽の力」を借ります。
冬はお日様エネルギーを最大限とりこみ暖房の足しに、冬は日射を適切に遮蔽して家の中が暑くなるのを防ぎます。

Point4 対応できる住宅会社が限られる
ここまで述べてきたとおり、松尾式全館空調には高い設計力と技術が必要になります。そのため対応できる会社がまだまだ少ないというのが現状です。
業界全体のエコ意識が高まり松尾式全館空調のような考え方が一般的になるのは、まだ20~30年後かもしれません。
家を建てたい方が「この会社のデザインは好きだけど性能は低い…」なんて理由で会社選びを迷うことがなくなるように、業界全体として精進していく必要があると感じています。

全館空調のよくある質問
エアコンが壊れた場合はどうするのですか?
エスホームで取り付けさせていただいたエアコンが壊れた場合には、まずは当社へご相談ください。
小屋裏エアコンや床下エアコンの場合メーカー保証対象外となりますので、当社にて対応をさせていただきます。
エアコンの買い替えはどうしたらよろしいでしょうか?
エアコンの買い替えにつきましては、当社へご相談ください。
家電量販店などでの購入も良いのですが、店舗により対応が変わってくると思います。
エアコンのオススメの種類は何ですか?
エアコンは、松尾式に適したエアコンがあります。
また、その時々でお勧めのメーカーなどは変わりますので、見学会などでご相談ください。
設置方法は、どのようになっていますか?
エアコンの設置方法は、冷房と暖房で違ってきます。
冷房の場合、屋根裏や小部屋にエアコンを設置して冷房室を作り、そこから各部屋へ冷気を送風します。
暖房の場合、エアコンを1階床ギリギリに設置し床下全体にエアコンの暖かい空気を送り込みます。
基本的な操作方法は、wifiを用いてスマホから行います。
松尾式全館空調
小屋裏エアコン・床下エアコンは
メリットがたくさんの未来の住宅
全館空調は快適なだけでなく、お財布にも優しい、家族の健康にも優しい、環境にも優しい、
と四拍子揃った未来の住宅です。
こどもたちの将来のために、エスホームは環境に配慮した住まいづくりをご提案します。