Safety
耐震性能


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耐震性能
東日本大震災から学んだ、エスホームの耐震対策
耐震対策――それは家づくりで最も大切なものの一つです。
しかし、多くの方はこのような疑問をお持ちではないでしょうか?
「耐震性能が高い家って、どんな家なの?」
「よく耐震等級って聞くけど、どんな基準?」
耐震性能については、間違った情報も流れていますので、ご注意ください。
ここではエスホームの耐震対策についてご紹介します。
地震があっても無くても安心して住める家とは?

見学会の時に、あるお客様から次のように言われました。
「宇都宮市では、過去2000年以上の記録で、大きな地震は起きていないのだから、こんなに家を強くする必要はないんだよ」
この言葉は、今でも私の耳からは離れません。
それから数年後、東日本大震災が起きました。
確かに、栃木県は大きな地震が起きる可能性はほとんどないと言われていました。
しかし、現実は違ったのです。
「西村さんが、地震の時は外に逃げるよりも家の中にいたほうが安全ですよ、と言っていたので家の中にいました」
と言ってくださったお客様もいらっしゃいました。
地震があっても無くても、安心して住める家づくりをしたい。
私たちはそのように考え、家づくりをしています。
耐震対策のポイント
Point1 耐震性は建築基準法の1.5倍
家を地震や台風から守る耐力壁は、建築基準法の1.5倍入れるように工夫をしています。この1.5倍以上という量の耐震壁の効果は、熊本地震の際にも確認された数字です。
耐力壁の配置もコンピューターを使って計算します。
耐震性を強くするためには、ただ耐力壁を多く入れればよい、というわけではありません。バランスを考え、壊れにくい揺れ方を考えてあげることも大切なのです。

Point2 基礎と柱を結ぶ金物は通常の5倍

金物にもこだわりがあります。まずは基礎と柱を結ぶホールダウン金物。これは、阪神・淡路大震災の際に縦揺れが大きく、家そのものが基礎から外れ飛んでしまったことから、多く使われるようになりました。
ところが、今でも少ないところは3〜4本しか、ホールダウン金物が入っていません。
これでは本来の目的を達成すること、つまり地震に強い家をつくることは難しいでしょう。
そこで、エスホームでは15〜20本、またはそれ以上のホールダウン金物を入れています(本数はお家の形状や規模によって違ってきます)。コンピューターを使いひとつひとつ計算もしますが、力の流れを考えて必要と思われるところには余分に入れることもあります。
私たちはコンピューターを利用した計算と、経験の両方を大切にしているのです。
Point3 地震の揺れに耐えられる特別製のワッシャー
ワッシャーも特別な物を利用しています。
木造建築で使われているワッシャーは、木が乾燥して痩せてしまうと緩んでしまいます。
これでは、地震の際に揺れが大きくなってしまいます。
そのようなことがないように、緩みにくい特別製のワッシャーで金物を止めています。

Point4 通常よりも3~6㎝太い梁
太い梁にも注目です。エスホームでは、一般的なサイズよりも3~6cm太くすることも珍しくなく、木材を入れてくれる業者さんにも驚かれます。
構造計算では床の梁は意外と細くできてしまいます。しかし、構造計算のまま採用してしまうと床の振動を感じることもあるのです。
それ以外にも、振動がしにくくなるので2階の音が響きにくくなる効果もあります。2階から響く音を後で減らすことは難しいので、最初のうちにしっかりとした梁にして音がなるべく下の階に伝わらないようにしています。社長の西村が、大学の時に騒音について実験をしていた経験から来ています。

Point5 基礎も頑丈に
基礎はベタ基礎です。お家を建てる部分全面的に鉄筋とコンクリートで耐圧板を作り強くする方法です。
強度を出すため、鉄筋は重要な部分に13φを200mmの間隔で入れています。
基礎の立ち上がり幅は150mmです。鉄筋は錆びないようにコンクリートで保護しています。その保護層を厚くとるために幅を広くしています。

Point6 シロアリ対策で腐朽を防ぐ
シロアリ対策のために、基礎と土台の間に隙間を作り通気を取る「基礎パッキン」を採用しています。
シロアリは乾燥を嫌うので、基礎と土台の間に隙間を設け基礎と土台を乾燥させています。また、光も嫌います。基礎パッキンの隙間から漏れる光がシロアリを寄せ付けないようにしています。
基礎パッキンを採用すると、シロアリが出た時の保険も付きます。保証金額は1000万円です。

命だけでなく“暮らし”を守るという考え方
当社が耐震等級1では不十分だと考える理由は、耐震等級1は震度6または7クラスの揺れに対し“(すぐに)倒壊しない”=人が安全に家から逃げ出すことができる、という意味でしかないからです。
2016年の熊本地震では数ヵ月間大きな揺れが繰り返し起こり、徐々にダメージを受けた多くの住宅が倒壊や半壊に至りました。命が助かってもその後その家に暮らすことができなくなってしまっては、精神的にも金銭的にもとても苦しい生活を強いられます。
当社が基準とする耐震等級3は「繰り返し起こる揺れ」にも耐え、命だけでなく暮らしや資産も守る強さです。

地震保険に入っていれば大丈夫?
耐震等級3にしなくても、地震保険に加入していれば安心なのでは?とご質問いただくことがありますが、災害時にはお金の問題だけではなく、工事業者の順番待ちで半年~数年工事ができない、というケースが少なくありません。部分的な欠損でも数か月放置してしまうと状態が悪化してしまうこともあります。またその間住宅ローンを支払いながら仮住まいの家賃を払ったり、厳しい避難所生活をするというパターンも。
耐震等級3の住宅は倒壊のリスクが少ないことから保険料が割安になります。耐震性に不安のある住まいで高い保険料を支払うよりも、安心して暮らせる家で保険料が割安のほうがお得ではないでしょうか。
耐震性能のよくある質問
許容応力度の耐震等級3に適合することはできますか?
はい、許容応力度の耐震等級3に適合することも可能です。この耐震等級3の建物は、近年の巨大地震においてほとんど被害がなかったと言われています。
制振装置を利用することはできますか?
はい、利用することも可能です。
また、制振装置は種類が多く開発されているため全ての制振装置への対応まではできていません。どのような制振装置をご希望かお伝えください。
耐震性能を上げるとコストが上がりますか?
いいえ、耐震性能を上げたからといってコストが上がるとは限りません。
ただし、建物の形や地盤の状況によりかかる事がございます。補強した方が良いか、しなくても大丈夫かなど微妙な事もございます。そのような際には、補強されることをお勧めしています。