Thermal Control
高断熱の家づくり


ThermalControl
高断熱の家づくり
エスホームの家づくりは、「高断熱」であることを当たり前の基準として、さらにその先の快適さを追求しています。
断熱材やサッシといった部材選びはもちろん、一棟ごとに性能を計算し、どの部屋でも温度差が少なく、家族みんなが安心して過ごせる環境をつくり出します。
私たちは、松尾式エコハウスの思想を取り入れ、「シン空調」という新しい考え方を実践しています。これは、全館空調のように大掛かりなシステムに頼るのではなく、部屋ごとの性能と必要なエネルギーを緻密に計算することで、最小限の設備で最大の快適性を実現する方法です。その結果、冷暖房費の削減と同時に、身体にやさしい温熱環境を実現しました。
また、エスホームでは様々な測定器を利用し、断熱材の性能を活かしきる施工品質を徹底しています。C値という実測値にこだわるだけでなく、数字で見える安心をお客様にお届けします。さらに、結露やカビ、ヒートショックといった健康リスクを防ぎ、長く快適に暮らせる住まいをご提供しています。
高性能は高価格である必要はありません。大手ハウスメーカーよりも手に届きやすいコストで、エスホームは「ハワイの風が吹くような心地よさ」を、栃木の住まいに再現しています。
毎日の暮らしに、安心とやすらぎをプラスする。それが、私たちの考える高断熱住宅です。
30年間のコストパフォーマンスを考える
住宅の断熱性能は暮らしのランニングコストに直結します。
30年分の光熱費と建築費を一緒に検討することが、お得でエコな暮らしへの近道です。
住宅の温かさの指標

住まいの断熱性能を表すには、国が品確法で定めている「断熱性能等級」と、民間団体が設定している「HEAT20」という基準が主に用いられます。
既存住宅のほとんどが等級3以下、新築住宅でも約半数が等級4以下ですが、このレベルの断熱性能だと冷暖房エネルギーが大量に屋外に漏れてしまいます。
エネルギー問題が課題とされている昨今、国の政策として、2025年4月以降新築する住宅においては等級4以上が義務化されることになりました。
そんな中、エスホームでは最上位等級の断熱性能(等級6、7、8)を水準として家づくりをしています。理由は、断熱性能が高い家のほうが「30年トータルコスト」を抑えることができるからです。
暖かくて快適な上にお得な住まい。それがエスホームの提案する「快適住宅」です。
高断熱な住まいの12のメリット
Merit1 月々の支払いをコストダウンできる
断熱性能を高めることで熱エネルギーを外に漏らさず、少しの冷暖房で家の中を快適な温度に保つことができます。建築費は上がりますが、「住宅ローンの支払い+冷暖房費」で考えると、月々の支払いは一般的な住宅よりもむしろ安く抑えられます。


Merit2 設備費を数十万円節約できる
1台のエアコンで家じゅうを快適な温度にできる高断熱住宅では、エアコンは各部屋には必要ありません。家全体で1台か、冷房用暖房用と分けて2台程度です。入居時のエアコン代、工事代、毎年のクリーニング代、十数年に一度の買い替え代を全て合わせると、数十万円のお得になります
Merit3 快適な温度で過ごせる
外気温をしっかり断熱できる高性能住宅は、少々の暑さや寒さは室内に影響しません。また全館空調の家では家じゅうどこも一定の快適温度を保てるので、廊下やトイレで寒い思いをしたり、暖房が効くまで朝布団から出られない、なんてことがありません。


Merit4 体への負担が少なく健康に過ごせる
冬場の家庭内事故の発生率や病気の死亡率について、寒い家に暮らす人に比べ温かい家に住む人のほうがリスクが少ないことが統計上明らかになっています。寒い家では急激な温度変化によるヒートショックや、厚着や厚い布団・毛布による喘息の悪化、運動不足による高齢者の転倒などが起こりやすくなります。
Merit5 カビやダニの発生を抑制
住宅内のカビやダニは、窓や壁の中が結露することによって湿度が高くなり発生しやすくなります。結露は温度差が大きければ大きいほど発生しやすくなります。高断熱な住まいでは結露を防ぐので、カビやダニの温床をつくりません。また気密性を高めることで設計どおりの計画換気が行えます。


Merit6 室内の空気をきれいにキープ
エスホームが採用している換気システムは、給気も排気も機械をとおす第一種換気。屋外の空気には意外にも埃や粉塵が多く含まれていますが、機械をとおすことで高性能フィルターとの併用も可能に。
Merit7 運動量増加で肥満や怪我の抑制に
転倒や溺死といった家庭内事故は夏よりも冬のほうが発生数が多くなります。これは、家の中が寒いとどうしてもコタツや暖房のある場所から動かなくなってしまい、その結果運動量が低下し筋力が落ちるためです。家の中のわずかな移動でも、半年間の運動量の差は健康に大きく影響します。


Merit8 季節家電や厚手の寝具を減らせます
HEAT20/G2レベルの断熱性能の家では、冬でも薄い布団1枚で眠ることができます。また局所暖房器具も必要ないため、購入やメンテナンス費用が掛かからない、オフシーズンの収納スペースが必要ない、など良いことずくめです。
Merit9 冬季就寝時の免疫機能低下を抑制
断熱性の低い家では就寝時に暖房を消してしまうと室温はかなり下がります。すると睡眠時に肺に冷たい空気が入りこみ、免疫機能を低下させる原因になります。冬のほうが風邪を引きやすいと感じていた方もいると思いますが、高断熱住宅では冬でも免疫力を落としません。


Merit10 メンテナンス費用を最小限に
結露を起こしにくい高断熱住宅では、一般的に比べて住まいの耐久性が長くなりメンテナンスの頻度も抑えられます。またエスホームが採用している松尾式全館空調では複雑な機械や仕組みを使わず、家庭用エアコンを使用するので清掃や設備寿命時の買い替えも最小限に。
Merit11 災害に備える
高気密高断熱住宅では万が一ライフラインが止まってしまっても数日間は室温を維持することができます。地震に備えた構造と十分な断熱性能があれば家庭内避難が可能に。太陽光発電があればさらに安心です。


Merit12 環境に優しい省エネ住宅
そしてもちろん高断熱住宅は環境に優しいエコな住まい。少しのエネルギーで効率よく冷暖房するので、限りある資源を無駄にすることなく、また排出ガスを削減することで環境への負担を最小限に抑えることができます。
根拠にもとづいた断熱計画
当社が実践している松尾式エコハウスでは、「根拠にもとづいた設計」が大原則です。「〇〇工法だから暖かい」というように名称やイメージで性能を謳うのではなく、緻密な計算とシミュレーション、また実績をもとに1棟1棟最適な性能をご提案します。
断熱計画ひとつとっても、断熱材の種類、厚さ、施工箇所など“選択”の積み重ねです。
その一つ一つを“根拠ある選択”にするために、エスホームでは専用のシミュレーションソフトを導入しています。
日照や外気温をもとにどれぐらいの断熱性が必要かシミュレーションし、そこから月々の光熱費や室温がどの程度になるか試算します。
次の図は断熱性能ごとの建築費に、30年以上住む場合の冷暖房負荷をそれぞれシミュレーションした「30年トータルコスト」を簡潔に図示したものです。
その結果ほとんどの条件下で、断熱等級6・G2レベルの住まいがもっともトータルコストを抑えらることが分かっています。

エスホームの断熱仕様
Point1 断熱窓
室内外の熱の出入りは窓からの割合がもっとも大きく、冬では約6割、夏にいたっては7割以上を窓が占めます。このことから、住宅の断熱性能を高めるために、窓の対策が最優先となります。
エスホームでは標準仕様でペアの断熱ガラスを採用。中空層には熱の伝達を抑えるアルゴンガスが充填されています。(オプションでトリプルガラスオール樹脂サッシにも変更可)

Point2 断熱材
一般的に断熱材は、柱の外側をぐるっと囲む外断熱か、柱と柱の間に入れる内断熱のどちらかですが、その両方を採用するのが付加断熱です。
エスホームでは、断熱性に加え耐燃性、耐久性、省エネ性すべてにおいてトップクラスの性能をもつ「ネオマフォーム(外断熱)」を標準とし、付加断熱にはグラスウールを内断熱として採用しています。

Point3 気密性能
断熱性と同等に重要な気密性能。一般的にC値1.0以下の住宅を高気密住宅と呼びますが、松尾式エコハウスでは目標C値は約0.5c㎡/㎡以下。これは、家一棟まるごとの隙間を合わせても名刺1枚程度の面積の隙間です。
隙間を減らすことは、冷暖房効率を上げるのはもちろん、計画換気が有効に働くので室内空気を綺麗に保つことができます。

高断熱住宅のよくある質問
エスホームの断熱はどんな断熱材を使っていますか?
エスホームでは、標準断熱の外張り断熱材料としてネオマフォームを採用しています。断熱性能が高く、外張り断熱で度々問題になっている火事にも強いという特徴があります。
ネオマフォームは、性能や品質の高さから高性能住宅を建築している工務店では標準的に採用されています。
内断熱の材料は、グラスウールを採用しています。16kや24kと、性能や施工方法により使い分けています。
外張り断熱ってどんな内容ですか?
一般的な断熱方法は、柱の間に断熱材を入れます。外張り断熱工法は、柱の外側に断熱材を貼ります。それらの効果により、柱や梁から逃げる熱を減らすことができます。また、気密も取りやすくなります。
「付加断熱」と表現することもありますが、エスホームでは外張り断熱が基本断熱となっています。
標準の断熱方法は、どのようにしていますか?
標準の断熱工法は、外張り断熱と内断熱の両方を行っています。
外張り断熱だけで行おうとするとコスト高になるのでグラスウールで断熱性能を上げています。
柱の中入れるグラスウールは、気密が取りにくいなど施工に難点がありました。そこを外張り断熱工法で補っています。
このようにエスホームの断熱工法は、外張り断熱と内断熱の良いところを利用し、お互いの問題点を補う断熱工法になっています。
UA値は、どのくらいですか?
標準では、0.45W/㎡・k辺りになります。UA値は、お家の形により変わりますので、より高性能なお家をご希望の方には、個別で計算して対応させていただきます。
C値はどのくらいでしょうか?
エスホームでは気密測定器を所有しており、気密測定技能者が5名在籍しているので測定しやすい環境になっています。
まずは、C値は施工して測定する値になります。形やサッシなどに大きく左右されることをご理解ください。
標準ですと1cm2/m2位と言っていますが、実際にはもっと低い値を出すことが多いです。
松尾式の場合には、0.3〜0.4cm2/m2位となります。
これはら、工事中に測定した実測値です。
松尾先生がC値につきましては「1cm2/m2以下になると差が出にくくなる」とおっしゃっているので、それを参考にしています。
サッシの種類(樹脂、複合)を教えてください
代表的なサッシを紹介させていただきます。
標準でおすすめしているのは、アルミ樹脂の複合サッシから、樹脂サッシ等です。
ガラスは、ペアからトリプルまで。
主要メーカーは、LIXIL・YKKなどです。
高断熱住宅にすると、夏は逆に暑くなりませんか?
ご安心ください。断熱性能が高いことで外気の影響を遮り、室内の冷気を逃しにくくなります。さらに日射遮蔽や通風計画も合わせて行うため、冷房効率が上がり夏も快適に過ごせます。
年々暑くなる環境にも備え、生活しながらのアドバイスも行います。
高断熱にすると建築コストは高くなりませんか?
大手メーカーよりも効率的な仕組みを導入し、コストを抑えながら高断熱を実現しています。初期費用は少し上がっても、光熱費の削減により長期的には家計に優しい住まいになります。
結露やカビの心配はなくなりますか?
高断熱・高気密化により、外気温の影響を受けにくくなり、壁内や窓の結露を大幅に抑制できます。換気計画と組み合わせることで、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を保てます。
必要な場合には、結露計算を行います。
断熱材はどのようなものを使用していますか?
性能だけでなくコストバランスも考えた断熱材を採用しています。熱を伝えにくい素材を適材適所に用い、建物全体で均一な断熱性能を確保しています。
主な断熱材として、下記の断熱材を組み合わせています。
- ネオマフォーム
- ミラフォーム スタイロフォーム 1種、3種
- マグ・イゾベール
光熱費はどのくらい削減できますか?
家族構成や生活スタイルによりますが、一般的な住宅に比べて冷暖房費を大幅に削減できます。年間を通じて快適な温熱環境を維持しながら、光熱費の負担を減らすことが可能です。
高断熱住宅はメンテナンスが難しいですか?
特別なメンテナンスは必要ありません。日常的な点検と適切な換気で性能は持続します。施工品質を徹底することで、住まいの耐久性も高まり、長期にわたって快適性を維持できます。
全館空調とシン空調の違いは何ですか?
全館空調は大がかりな設備に依存しますが、エスホームの「シン空調」は、部屋ごとの性能を計算して効率的に冷暖房するシンプルな方法です。極力シンプルにしたため維持コストが低く、壊れにくいのが特徴です。効果は、一般的に言われる全館空調と同じです。
「ハワイの風が吹く家」とはどんな意味ですか?
栃木の気候に合わせながら、どの季節でも温度差を感じにくく、心地よく過ごせる住まいを表現したコンセプトです。まるで爽やかなハワイにいるように、家全体が快適で安心な空間になります。
エスホームは高断熱住宅でご家族の夢を応援します
高断熱の住まいは快適なだけでなく、ご家族の健康、資産、環境すべてに優しい住まいです。
環境に配慮しエネルギーを無駄にしない住宅は、きっと50年後には当たり前になっています。
その50年後の住まいをエスホームは「今」つくっています。