「全米が泣いた」久しぶりに感動しました。

村崎 なぎこさん、
なめていました。

凄いです。この人。

今まで読んだ本を読んだ順に書いてみると、
『ナカスイ!海なし県の水産高校』
『ナカスイ!海なし県の海洋実習』
『ナカスイ!海なし県の水産列車』
『オリオンは静かに詠う』
『百年厨房』

どれも面白かった。

宇都宮の作家さんだからという贔屓は少しあるかもしれないけれど、最近読んでいる本の中でも好きな方です。

だけど、ちょっと読むのを躊躇っていたのがこの本、

「全米が泣いた」

この表紙ですよ。
正直、来年60歳の私が買うのも少し恥ずかしくて、他の本の間に挟んで買ったくらい。

村崎 なぎこさんの本は読みたいけれど。

元々、このシリーズは子供と大人が同じ本を読んで楽しむために書かれているようです。

シリーズ名は
「はじめノベル」

小学生くらいから、その親ごさんも一緒に読んで楽しむ。良いですよね。私は、そんなこと無かったな。

なので、内容も軽くわかりやすい。ストーリーも面白い。

でも、読んでいて気がついたんです。
この本、今までの本以上に思いの込められた本であると言うことが。

「全米が泣いた」ストーリー

ストーリーはこうです。

漫画家を目指す中学1年の男の子が、ある家に修行に行きます。

漫画の修行とあらば、一般的には漫画家さんのアシスタントとかになりますが、今回は違いました。

なんと修行先が「トマト農家」だったのです。

と言う「全米が泣いた」と言うタイトルからは想像もできないストーリー。

これ以上書くとネタバレになるので書きませんが、この辺りがなかなか面白いです。

村崎 なぎこさんの作品の面白いところは、リサーチが凄いのです。
徹底的に調べてから書いているようです。

『百年厨房』なんて、参考文献だけで3ページ使っているくらい。
だから、私も納得して読めるのでしょうね。

この作品にも、トマト愛が溢れています。

「全米が泣いた」に感動したワケ

そう、本当になめていました。

トマト農家さん、村崎 なぎこさんの旦那さんのご職業なのです。

そりゃ〜、トマト愛が溢れているワケです。

もともと食べ歩きブロガーでもある村崎 なぎこさんなので、食べ物に関する表現も豊か。

そのトマトが、とっても美味しそう!

では、話が終わりませんでした。

なんと、昨年2025年12月の半ば頃にご主人が胃癌で亡くなっているのです。

この本の初版発行が、2025年12月1日。

旦那さんが、亡くなる少し前に発行されていました。

多分、この本の最初の読者は旦那さんではなかったのか、と思います。
著者には、店頭に並ぶ前に本が届くのです。
その本を、旦那さんにいち早く見せたのでしょう。

この本は優しく書いてあるから、体調悪くもてなんとか読めたのではないかなと。

最後に旦那さんのために書いた本、そう考えてもおかしくないですよね。

書いている内容には、2人にしかわからないエピソードも入っているのでしょう。

村崎 なぎこさんの気持ちが、最後から2ページ目に書かれている。

この事を知ってから読んでいただくと、内容の奥深さを感じていただけると思います。

オススメです。

トマト農家には蔵?

話の中に、蔵が出てきます。

トマト農家さんは、蔵があることが多いのでしょうか。

私が以前建てさせていただいたお家にも蔵がありました。

そのトマト農家さんは、建築中の半年程蔵で生活をしていたのです。

トマトのハウスから離れしまって、ハウスを暖めているボイラーが止まってしまうと大変なことになるからと仰っていましたよ。