全館空調は、空気を動かすことがポイントです!

なぜ家の空気の動きを知ることが大切なの?

こんな経験、ありませんか?

「夏なのに2階だけ暑い…」
「冬は1階が寒くて、2階は暑い…」
「洗濯物を干した部屋だけジメジメする…」
「キッチンの匂いがリビングまで流れてくる…」

実は、これらの問題はすべて「空気の動き」が原因なんです!

家の空気は生きています

家の中の空気は、まるで川の水のように常に動いています。

ドアを開けると部屋と部屋の間で空気が移動しますし、窓を開けると外の空気が家の中に入ってきますよね。

階段や吹抜けがあると、感じないともいますが、大量の暖かい空気が上に、冷たい空気が下に移動しているのです。

家全体を快適にするコツは、この空気の動きを上手にコントロールすることなのです!

全館空調って何?

全館空調とは、家全体の温度や湿度を同じように保つシステムのことです。

従来の空調は、各部屋の温度がバラバラで廊下や階段は暑かったり寒かったり。おまけに電気代が高く音もうるさかったです。

全館空調は、家中どこでもほぼ同じ温度(トイレも洗面所も快適)でなので健康的でヒートショックを防止してくれます。無駄な冷暖房を削減してくれる上に、屋内機が少ないので音も静かです。

でも、なぜ空気の動きを知る必要があるの?

全館空調を設計するとき、自然に動く空気の量を知ることがとても大切です。

例えば...

リビングのドアを開けたとき、どのくらいの空気が廊下に流れる?その空気はどこまで届く?冷房の効果はどう変わる?

階段や吹抜けを通って、1階の涼しい空気はどのくらい2階に上がるのか、2階の暖かい空気はどのくらい1階に下りるのか、これらを正確に知ることが大切です。

これらを知ることで、

  1. ちょうど良い大きさの空調機器を選べる
  2. 無駄な電気代をかけずに済む
  3. 本当に快適な家を作れる

と言う、大きなメリットを得ることができます。

このアプリでできること

簡単3ステップ!

  1. ドアや窓の大きさを入力(幅と高さ)
    建具の場合、面積の半分が入ってくる空気、半分が出ていく空気です。建具の上半分と下半分で分かれます。
    そのため、建具の高さを半分にしてください。
  2. 空気の流れ方を選択
    (横向きは部屋の中、縦向きは吹抜けや階段スペース)
  3. 計算ボタンを押す

→ どのくらいの空気が動くかが分かります!

家族みんなが快適に過ごせる家づくりのために

快適な家づくりは、目に見えない空気の動きを理解することから始まります。

実際に使用するには、この数字に空気の持っているエネルギーや温度差が必要になってきます。このように空気の動きを計算していると知ってくださいね!

空気移動量計算

空気移動量計算

計算条件:
・空気の動く速度:横方向気流 0.05m/s、縦方向気流 0.1m/s
・計算式:通過空気量 = 開口面積 × 空気の動く速度
・自然換気による空気移動を想定