お家を作るときに、木の枠が組んであるところを見たことはありませんか?
下の写真がそれです。
これから家を建てる周りに、木の枠が組んでありますね。
なんとなく組んであるようですが、実はとっても大切なのです。
この木の枠は「丁張り」(ちょうはり)と言います。
お家の配置(位置)や高さをこの枠を利用して表示します。
高さを表している丁張り
杭に木が釘で打ち付けられています。
この、横に貼られている木は、高さがどこでも同じです。
お家が斜めになってしまわないように、この横に貼ってある木で高さを表しています。
この木に対して+100とか(基礎屋さんによって違います)が基礎の上場になります。
高さを確認するためには「水盛り」と言って、ホースに入れた水を利用して高さを確認します。
今ではレーザーを利用した便利な機械を利用する事が多いです。
家の高さなど考えた事がないかと思いますが、玄関への階段数などに影響することも多いのでとても大切なことです。
配置を表している丁張り
下の写真を見ていただくと、敷地を木で囲んでいるのがわかりますね。
この木の枠の中にお家が出来ます。
この木の枠に釘を打って、糸を張ります。
その糸がお家の柱の中心を表します。
しかし、この木の枠は完全に直角にはできていません。
大まかに打ってあるものなのです。
そこで行うのが、正確な配置を出す作業です。
矩(かね)を出します!
正確な配置を出す作業に入ります。
ここでも最新の測定器を利用します。
実は、木の枠は水平方向の配置については大まかにしか考えていません。
というのも、正確に作るのは難しいから。
そこで、その木の枠に対して正確な位置を最新の測定器を利用して出していきます。
その位置が出たら、細い線を張ります。
それがこちらなのですが、わかりますでしょうか。
真ん中あたりに、赤い線が縦(少し斜め)に入っています。
通常は、この線が張られた段階で、当社でも配置が間違っていないか確認します。
着工はこの「丁張り」が一つの目安
お家の着工がいつだったのか、というのが大切になってきています。
補助金をもらう際に、着工前に申請をしなくては行けないとか制限があるのです。
うっかり着工してしまうと、補助金がもらえない!
なんてなってしまっては大変ですよね。
と言うことで、この着工がいつだったかが大切になってきます。
その着工日の基準となることが多いのがこの丁張りなのです。
業者さんへの支払いも、この丁張りが「着工時金」の基準になります。
気をつけましょうね。