宇都宮大学で、カーボンニュートラルの講義を受けてきました!

子供の学校イベントで、夏休み中に宇都宮大学の先生方のご協力を得て、親子向けの講義をしてくれるのがあります。

今年は、PTAの役員として参加してきました。

私が受けた講義は「2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて今できることは何か」という、なかなか難しいタイトル。

先生は、宇都宮大学工学部基礎工学科 物質環境化学コース 教授 石澤 毅先生。

他にもいくつかの講義があったのですが、これを選んだ理由は住宅業界の一番の話題でもあるからです。

住宅業界で一番の話題は断熱性能などに思えますが、そこに至った理由の一つとしてカーボンニュートラルは外せないのです。

とろこで「カーボンニュートラル」って、説明できますか?

カーボンニュートラルは、CO2の均衡させる事

カーボンニュートラルという言葉は聞いたことがあっても、実際に使うことはほとんどないのではないでしょうか。

実際に、私も使ったことはほとんどありません。

改めて今回の講義を聞いてみて、私がイメージしていた「カーボンニュートラル」と本当の「カーボンニュートラル」の意味が違うことを知りました。

本来のカーボンニュートラルとは、
「二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」(人為的なもの )から、植林、森林管理などによる「吸収量」(人為的なもの) を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること」
なのだそうです。

「排出」については間違っていなかったのですが、ニュートラル(出るのと入るのを揃える)にするために「吸収」するのに植林・森林管理を利用するのだそうです。単純に、CO2の量を「減らす」と考えていました。「吸収」か!

重要なのは「日本は資源・エネルギー源を有さない最弱国であること」

一番最初に教わるのが「日本は資源・エネルギー源を有さない最弱国であること」。エネルギーが無いと何もできない時代。そのエネルギーの殆どを輸入に頼っています。

今回のカーボンニュートラルを目指す中でも、エネルギーの輸入は大切です。このエネルギーは今までの石油とは違い「水素」や「アンモニア」になります。

これらを利用するとCO2を出さないのでカーボンニュートラルを実現することができるのです。

住宅業界でもカーボンニュートラルのために変革が!

最近の住宅に「カーボンニュートラル」は大切なキーワードになりました。

というのも、最近の高断熱・高気密の流れですが、快適や健康という話ではなく日本のカーボンニュートラルを2050年に達成するために必要とされているためです。

言い方を変えれば「世界の環境のため」ということ。

昨年は、住宅の断熱等級も4までだったのが7まで出来たりと進化しました。

ちなみに、断熱性能は今のところ基準が有ってないような感じなのですが、2025年には最低限断熱等級4以上なくてはいけなくなりました。

それ以外にも、太陽光発電などでエネルギーを作ることもカーボンニュートラルにとっては大切ですね。

ところで、水素はどこに行った?

ところで、水素はどうなったのでしょうか?車とかで少〜しだけ話題になりましたが、今はおとなしくなってしまいましたね。

私の考えでは、太陽光発電で余った電力を利用して各家庭で水素を作り、その水素で必要な時に発電したり車に入れたりできれば便利なのにと考えていました。

色々な展示会にも行きましたが、そのような製品は全く紹介もされず。

ところが、2023年7月に日本経済新聞にある記事が載りました。

大手住宅メーカーで、太陽光パネルで作った電気で水素を作り、それを発電に用いる製品を2025年に発売すると書いてありました。

まさに、私が考えていたシステムです。これなら、蓄電池よりももっと使いやすいはず。管理とかができればの話ですが。

なぜこのシステムが作られていないのか不思議だったので、先生にも聞いてみました。先生としては作るのは今の技術なら難しく無いそうです。

ただ、住宅としては安全性を考えたルールができていない、とのことでした。

あと、10年か20年もすると、そこら中に水素タンクのある建物が増えるかも知れませんよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA