QPexの研修に行ってきました!住宅の性能向上のための計算に役に立ちます!

QPexとは「一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会」訳して「新住協」が開発した省エネ性能を判断できる計算ソフトです。

今回、そのセミナーが行われるということで、大宮まで行ってきました!

「新住協」とは?

新住協は、室蘭工業大学名誉教授の鎌田 紀彦先生が代表理事を務めています。

40年ほど前に、鎌田先生は大学の校内に実験棟を作り高断熱建築を研究し始めました。灯油の利用量が1/5になり、木も腐らなくなったことは業界的にも衝撃的だったそうです。それらの研究を公開し、少しでも安く高性能な家を作れるように技術を広めています。

ただし、どのようにすれば性能を検証できるのでしょうか。また、省エネ性能はどのくらいになるのか。それらの計算を簡単にできるようにしたのが今回のセミナーでもあるQPexの計算ソフトです。

QPexは、省エネを考えた計算をします

下がQPexの説明書です。

建物の断熱材や窓の性能、構造などを入力していきます。

QPexの特徴は、どのくらい性能があるかではなくて、どのくらい省エネになるかを判断するところです。

多くの断熱性能を計算するソクとは、Ua値とかを表示していましたがQPexはそれだけではありません。

そこで考えているのが省エネ性能です。

省エネ基準を1として、どのくらいのエネルギーで家が温まるかを計算してくれます。

もちろん、少ないエネルギーで生活できる家がいい家になるわけです。

Q1住宅

この性能に適合する建物をQ1(「キューワン」と呼びます)住宅と呼んでいます。

性能の区分として以下のように分けています。

  • 省エネ基準
  • 準Q1.0    50%以下
  • Q1.0L1  40%以下
  • Q1.0L2  30%以下
  • Q1.0L3  20%以下
  • Q1.0L4  10%以下

実際には、Q1.0L3(20%以下)にけばまあまあ良くて、L4まではなかなか行かないそうです。

計算を進めていくと、以下のような表で説明をしてくれます。

出典:「新住協」HPより。

電気代が上がっている今、このように省エネ性能を計算して家づくりを進めることは大切なことになっています。

確かに、建築する時には費用がかかるかもしれませんが、長くみれば元が取れる、得をする家づくりにつながっていくのです。

まるで他流試合!

昨年から、今年にかけていろいろな現場を見せていただいたり、教わったりしてきました。今回のQPexもその一つ。

実は、私は「ホームズ君」というソフトを持っているので無理してQPexを使う必要はないのです。

では、なぜ学びに行ったのか。

それは、いろいろなことを学んだ方が成長できるからです。

高断熱で省エネの住宅を作っている人の思いはみんな同じです。

昔の剣士が、誰でも強くなり自分の力を試すために「他流試合」を行ったように。
私が色々な所に行くのは「他流試合」のような感じでしょうか。

自分がやっていることだけに溺れずに、他を見て成長する。

それらを、あなたの家づくりに役立てていきたいと考えています。

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