今年も、松尾先生に教えていただきます!
今まで何回も紹介している松尾和也先生。
松尾先生の面白いところは、日々進化しているところです。
松尾先生のところには、全国の工務店や、大手企業からも声がかかります。
そこから得られる膨大な事例や、なかなかお目にかかれないデータを分析し教えてくれるのです。
この様な方は、なかなかいないんですよね。
しっかりと教わるのは、2年ぶりでしょうか。
その2年の間にも変わったところも多い様です。
教科書の内容も変わりました。
基本的な計算などは変わっていないのですが、よく見ると細々としたところが変わっていました。
これからどの様に変わっていくのかワクワクしています。
今の時代、断熱・空調のシステムは、いくつあるか分からないくらい存在します。
一体、どのシステムを選んだら良いのか迷っている方は多い様です。
そこで、なぜ私が松尾先生に教わっているのか、書いてみようと思います。
松尾式の面白いところ
松尾先生が推奨している空調方式を松尾式と呼んでいます。
この松尾式の良いところは、特殊な設備を使わないという事です。
断熱に関しても、一般的に販売されている断熱材を利用します。
もちろん、通常よりは高性能な材料は使うのですが、建築を業としている方なら誰もが知っているような材料です。
次に重要なのが、空調設備。
エアコンです。
このエアコンも、家電量販店で販売されている物を標準で採用します。
専用で作られているエアコンを使うのは最初はカッコ良く見えますが、のちのちのメンテナンスや交換が必要になった時の費用はバカになりません。
また、専用のエアコンは掃除がしにくいなどの問題点もあります。
この空調設備を選ぶのは実は難しいのです。
一般的に選ぶエアコンも、部屋の広さと畳数だけで選んでいませんか?
エアコンの選び方
エアコンの選び方は、基本的にカタログに書いてある「16畳用」とか見て選ぶことがほとんどだと思います。
高性能な住宅になった今、そのようなエアコンの使い方は逆に無駄になってしまうのです。
カタログに書いてある性能値は、古くて断熱材が入っていないようなお家にもある程度対応できるように作られています。
そのまま使ってしまっては、エネルギー効率の良い使い方、車で言うと燃費の良い使い方ができないのです。
そこで、そのお家1棟または一部屋を冷暖房する際に必要な容量を計算し、あなたのお家やお部屋に適切なエアコンを選定します。
これら計算の仕方をしっかりと教えているようなところは、ほとんどありません。
エアコンの性能とお家の性能、換気など、様々な要因が絡むのでやりたがらないのでしょう。
それを教えてくれているのが松尾先生。
そこで、全国の工務店は松尾先生の元に集まるのです。
6畳用のエアコンで温められるのは、30坪のお家???
計算して驚くのは、ある程度断熱性能を上げたお家であれば、「6畳用」のエアコンがあれば、冬は30坪くらいまで温められるという事。
実際にやったことがあるわけではないのですが、断熱空調の専門家の中では当たり前のように言われています。
ここで難しいのは、冬の場合ですとエアコンの暖かい空気を部屋中に行き渡らせる事なのです。
空気、いえ熱は思ったように動いてくれません。
温度差が出て、不快感を感じてしまうのです。
そのための工夫をしています。
1月に行った見学会のお家も、エアコンは1台だけで約28坪のお家を冷暖房する予定です。
松尾先生に教わった計算式で算出したエアコンの容量を選んでいます。
松尾先生は物理や科学が大好き。
根拠を大切にします。
計算通りにいかそうな時は、豊富な経験でカバーしている様です。
昨年から、松尾式の家づくりの問い合わせが増えてきました。
快適で、健康的に生活できる家づくり。
これからも教わりながら、私自身でも研究して進めていきます!