日本を代表する建築は数多くあるかと思いますが、その一つがこれではないでしょうか。
丹下健三さん設計、「東京カテドラル聖マリア大聖堂」
東京に宿泊した際、ホテルから思ったよりも近くにあることがわかったため、見学をしてきました。
東京カテドラル聖マリア大聖堂
この、輝き、幕を広げているようなダイナミックな表情、他には無い建築です。
1964年12月に完成したカトリック東京大司教区の中心的教会です。
設計を担当した丹下健三さんは、東京都庁舎や広島平和記念資料館、国立代々木競技場、フジテレビ本社ビルなど、現在の日本建築を築いてきた方です。
その丹下さんが、国立代々木競技場のように、ダイナミックな曲線を描いてデザインしています。
こちらが正面です。
一般の入場は、右のドアから入っていきます。
中は撮影が禁止されていますので、入ることはできたのですが写真はありません。
内部はコンクリート打ちっぱなし
内部は、コンクリート打ちっぱなしです。
そのため音がとっても反響します。
ガラスの部分があるのでそこから光が入ってきますが、明るいほどではありません。
打ちっぱなしの部分は、コンクリートの明るいグレーと言うよりも、乾く前の濃い色が混じったグレーの色をしています。
外観よりも中はずっと広く見えます。
かなりの人が入ることができそうです。
大きなパイプオルガンもあるので、そのような音が響き渡るのか一度聞いてみたいものです。
すごくシンプルに見える構造ですが、大きな開口部などがあり設計も製造も大変だったのでは無いかと思います。
この微妙な曲線は、作る時にもかなり苦労したそうです。
現在の表面は、補修した後のものです。
改修工事
東京カテドラル聖マリア大聖堂は、1964年に建てられていますから私よりも年上で、もうすぐ60年になります。
外壁にも、汚れも見えず、錆もありません。
その上、輝きも美しい。
今の外観がとっても綺麗なのは、2006年〜2007年にかけて補修したためです。
その時、外壁はステンレスを採用したのだそうです。
それも、熱伸びが少ないフェライト系スレンレス。
竣工時よりも、少しダークな色になったのだそうです。
雨漏れもあったそうで、改修工事の際に補修されています。
いつまでも、キレイでいて欲しいですね。
空から見ると、十字架
東京カテドラル聖マリア大聖堂は、下から見るだけではわからない形があります。
空から見た時の形です。
キレイな十字架になっているのです。
この写真からも、微妙な曲線が分かりますね。
ルルドの洞窟
敷地の一角には「ルルドの洞窟」があります。
1911年に、フランスにある巡礼地「ルルドの洞窟」と全く同じサイズで再現したのだそうです。
100年以上も前に作られているのですね。
ルルドの洞窟には湧き水があります。
その水に浸ったり飲んだりした人たちの中で不治の病が完治するという奇跡が起こり、世界中から巡礼に訪れる人たちが多くいるのだそうです。
場所は「 東京都文京区関口3丁目16−15」
ホテル椿山荘の西側になります。
近くに行く頃がございましたら、ぜひご覧ください。