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前回のブログで紹介した「南三陸311メモリアル」の中で演習があります。
その演習内容を私の脚色込みで作ってみました。
あなたは生き延びることができるか!
このブログを読んでいる方は、栃木の方が多いと思います。
海沿いの危険性など知らないですし、逃げ方を教わったこともありません。
あなたは、生き延びることができるででしょうか?
1、久しぶりに海の見える建物でお昼!
お正月に家族で旅行に行きました。
あなたは、海沿いのレストランでお昼を食べています。
レストランは、4階建建物の1階。
目の前は海岸が広がり、とってもロケーションの良い場所です。
食べ物も美味しく、家族とは
「いい場所に来れてよかったね、」
と話していました。
ところが、変な揺れを感じます。
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1、大きな地震発生!
突然、立っていられないほどの大きな地震が発生しました。
建物は無事なようです。
緊急放送が町中に響き渡ります。
「地震により、津波が5分後に到着します。
至急避難して下さい。」
「津波の高さは、10mが予測されます。」
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2、逃げる方法は2つ、あなたはどちらを選びますか?
レストランの人が騒ぎ始めます。
「至急避難して下さい。
避難方法は2つあります。
1つ目は、この建物屋上に逃げる方法です。
建物の高さは12mあります。
5分で上がれます!
2つ目は、裏山に逃げて下さい。
ただし、裏山に行くまでに10分かかります。
さあ、急いで逃げて!」
と言って、レストランの人は逃げてしまいました。
津波の場合、まずは自分の命を確保するのが最優先。
お店の人も、自分の判断で逃げていきます。
これは、仕方のない事。
あなたは、ここからあなたの判断で逃げなくてはいけません。
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津波の場合、状況は瞬時に変わります。
今まで伝わってきたことが違っていることも珍しくありません。
そこで、あなたの近くにある時計を見てください。
その時間によって、結果が変わってきます。
3、屋上に逃げた方
A:時計の時間が0〜30分の間の方
なんとか屋上に辿り着きました。
屋上から海を見ると、先程まで静かだった海が盛り上がって迫ってくるのが見えてきました。
津波は予測の10mよりも高くなり足元の高さまで押し寄せました。
なんとか津波からは逃げられたようです。
周りにはまだ潮がありひきません。
今は冬。
雪が降ってきました。
日も落ちて暗くなってきましたが、すぐに逃げることは出来なそうです。
B:時計の時間が、31〜59分の方
なんとか屋上に辿り着きました。
屋上から海を見ると、先程まで静かだった海が盛り上がって迫ってくるのが見えてきました。
津波は予測の10mよりも高くなり足元の高さまで押し寄せました。
その時、新しい情報が流れ出しました
「津波は、16mの高さになることが予想されます。」
先ほどは10mだったのに、突然16mに変更されました。
この建物の屋上は12m。
さあ、あなたはどうなるでしょうか。
4、裏山に逃げた方
C:時計の時間が0〜20分
なんとか裏山に逃げることができました。
津波は5分で到着しなかったようです。
みんなで、急いで山を登ります。
海の方を見ると、先程とは景色が違っていました。
今は冬。
雪が降ってきました。
2回目、3回目、の津波を考え、山を登りました。
D:時計の時間が21〜40分の方
裏山に逃げました。
なんとか山の麓に辿り着きました。
しかし、そこには山崩れを防ぐための擁壁がありました。
先ほどの地震の影響か、今にも崩れそうです。
とても登れません。
振り返ると、迫ってくる潮が見えました。
E:時計の時間が41〜59分の方
山に向かって全力で走りました。
しかし、警報通り5分後に津波が襲来。
さて、あなたはどうなったのでしょうか。
少し、きつい内容だったかもしれませんね。
ここに書いたことは、私が今まで聞いてきた事を元に書いています。
どれが起こってもおかしくないという事なのです。
あの時、これらよりももっと厳しい現実を突きつけられた方が何万人もいました。
情報はすぐに変わります、
運も大きいのかもしれません。
海沿いに行かれる場合には、逃げる場所を考えておいた方が良いでしょう。
ビルやホテルでいえば、避難階段を見ておくのと同じように。