アメリカの住宅ローン金利が、7%を突破したということで、話題になっています。
うん、これはすごい金利です。
イギリスも5%を超えました。
と言っても、実はこのくらいの金利の時代は日本にもありました。
あの、バブルの頃です。
私も覚えているのですが、初めて勤めた住宅会社の社長に
「金利が5%以下になったら、すごいぞ!」
と言われていました。
銀行のシステムが日本とは違うと思いますので単純比較はできないと思いますが、どのような世界になるのか計算してみました。
7%の金利だと、どのくらい支払うことになるの?
ところで、7%の金利だと、どのくらい支払うことになるのでしょうか?
早速計算をしてみましょう。
条件は、
- 借入金り:7%
- 返済期間:35年
- 借入額:3,000万円
- ボーナス無し
栃木県でも、このくらいの方は多いですね。
この時の返済額は、
- 月額: 191,656円
- 総返済額:80,496,215円
- 利息: 50,496,215円
うわ〜、
毎月の返済額が19万円、
利息が借入額の1.5倍以上!
恐ろしい金額になりますね。
恐ろしい金利ですが、日本もバブルの頃はこのような金利があった事を忘れてはいけません。
急激に上がった金利
では、アメリカの金利はどのように上がったのでしょうか?
このグラフが金利上昇のグラフになります。
昨年の7月だと、金利はまだ3%だったことがわかります。
3%の場合の総返済額を先ほどと同じ条件で計算すると
48,490,768円
ですので、1年経たないうちに3200万円も返済額が増えてしまったことになります。
アメリカの経済も、住宅がどれだけ売れるかで大きく変わってきます。
これだけ金利が上がることで、住宅を建てられる人はどれだけいるのか、アメリカの経済はどのようになっていくのか、気になりますね。
昔あった、金利10%の時代!
実は、もっと驚いたのがこれです!
同じ、アメリカの金利を表したグラフです。
なんと、1990年頃は10%を超えていました。
長い目で見れば、ここ数年の金利が低かったのですね。
ちなみに、10%の金利で先ほどの条件で計算してみますと、
- 月額: 257,901円
- 総返済額:108,319,246円
- 利息: 78,319,246円
円になります。
とうとう、3000万かりて、返済総額が1億円を超えてしまいました。
どのように返済したのでしょう。
インフレでもないと、難しくなってきますね。
日本の金利も上がっている?
アメリカの金利よりも、心配なのは日本の金利の推移ですよね。
そこで、「住宅金融支援機構」の近年の推移グラフを見てみましょう。
昨年4月からのグラフになりますが、上がっているのがわかりますね。
極端に上がることはないと思いますが、微増するくらいの覚悟は必要かと思います。
金利が上がると何が変わる?
ところで、金利が上がると何が変わるのでしょうか?
はい、一つは返済金額です。
ここまでは、どなたもわかるかと思います。
実はもう一つ。
「借入金額」も変わってきます。
毎月安心して返済できる金額は変わりませんので、金利が上がると借入額が減ってしまうのです。
ギリギリで計画をしている場合、最終的に希望の額まで借入ができないということになりかねません。
借入は、余裕を持って進めるようにしましょう。
引用
インベスティング・ドットコム 日本語版
「アメリカ 抵当証券 30年住宅ローン利率」
住宅金融支援機構
【フラット35】借入金利の推移