これは栃木県でも使える!最新のハザードマップ・システムで洪水の深さを知る!

前回は「重ねるハザードマップ」を紹介しました。
自分の住んでいるエリアが危険エリアに指定されているか確認できたのではないでしょうか?

もし危険エリアに指定されていた場合、「どのくらい危険なのか」を知りたくなります。

そこで、洪水が起きたときに洪水の深さを知ることができるシステムを、あの「国土交通省」が作ってくれていました。

これまた良くできています。
GoodJob!!です!!!。

ぜひ、あなたもこのシステムを利用して、どのくらい危険なのかを知っておいてください。

その名も「地点別浸水シミュレーション検索システム」(浸水ナビ)です!

地点別浸水シミュレーション検索システム」(浸水ナビ)

国土交通省のHPから調べると、いきなり地球規模の日本地図が表示されます。

左にある「河川検索」又は「河川選択」を利用して、川を選びます。

前回紹介した「重ねるハザードマップ」は、危険地域を教えてくれましたが、今回は洪水の深さを教えてくれるシステムです。

どこでも教えてくれるのではなくて、調べてある河川の周辺のみを教えてくれます。

ですから、河川を指定しなくてはいけません。

河川を選ぶ

今回は「河川選択」を利用しました。

  • 「地域」 >「栃木県」
  • 「事務所」>「栃木県」
  • 「河川名」>「田川」

を選びます。

次に「データ表示」をクリックしてください。

青い点々

河川を選択すると「青い点々」が河川に沿って表示されます。
たくさんありますね。

これらが、洪水の深度を表示してくれるポイントを表しています。

「青い点々」をクリックしてください。

危険地域と深さ

「青い点々」のあった地域が表示されます。

「赤いバッテン❌」が「青い点」があった場所です。

座標も表示してくれます。

洪水の深さを見る

次に、洪水が起きたときにどのくらいの深さになるのかを見てみましょう。

深さを測定したい場所をクリックしてください。

今度は「赤いダイヤモンド」が表示され、洪水時の深さを教えてくれます。

右上に書いてある親子の絵がわかりやすいです。

この辺りは「0.17m」、要するに17cmの浸水が起きる可能性があると教えてくれます。

一般的な住宅の基礎は、40cmですので、床上まではまだまだです。

このデータを見るときに気をつけていただきたいのは「1000年に一度の深刻な洪水が起きた時のデータ」であるということです。

「1000年に一度、17cmの洪水の被害がある。」と言うことです。

大人も足がつかない程の深さ

先ほどは、子供でも比較的安心な場所でした。

今度は、大人でも溺れてしまう深さの場所です。

先程のポイントから北に350mほどの地点です。

右に表示されている絵がわかりやすいですね。

残念なことにならないように、この辺りの方は早めに避難しましょう。

大人が歩いていけるくらいの深さ

次は、大人が歩けるくらいの深さです。
子供はなんとか歩けるかどうか。
河の流れがあると、大人でも危険かと思われる深さです。

場所は、先程の大人でも沈んでしまう場所から東に100m程移動したところです。

たった100mで、こんなにも違ってしまうのですね。

一番浅い洪水エリア!

では、一番浅い洪水エリアはどのあたりでしょうか?

こちらを見てください。
なんと、浸水は0.01m、要するに1cmの浸水です。

1cmであれば、土地は通常道路とかよりも高いので、大きな問題にはならないでしょう。

洪水の広がり方が動画で見れます!

真ん中上の方に「アニメーション経過時間」と言うのがあります。

これは、どのように洪水が広がっていくのか、アニメーションで見せてくれます。

少しづつ広がって、表示されている30時間の間で治っていました。

広がり方がわかっていれば、どの方向に逃げればいいのかもわかりやすいでしょう。

国土交通省のシステム

この「浸水深さ」を知るシステムは、国土交通省のHPで利用することができます。

下記にHPアドレスを表示しますので、ぜひあなたの住まいの周りを確認しておいてください。

https://suiboumap.gsi.go.jp/ShinsuiMap/Map/?x=139.7463498325655&y=36.57022837716131&z=14&param=csv,flood,311b50a1-276c-4535-b392-8f2a5c5b6d96,BP160,139.74634983256547,36.57022767201475

座標が表示されたりしていますが、これは宇都宮市を中心に表示させているためです。

これはお子様の夏休みの宿題にも使えるかもしれませんね!

ぜひ、お子様ともご覧になってください!!

地点別浸水シミュレーション検索システム」(浸水ナビ)の注意点

この「地点別浸水シミュレーション検索システム」(浸水ナビ)」を利用するときには、注意が必要です。

まずは、このデータは1000年に1度起きる大きな洪水の被害を考えて作られていることです。

1000年に一度ですから、滅多に起きません。

とわ言え、最近
「○○○年に1度の、大きな被害が出ました!」
というような報道を耳にしたことはありませんか?

そうなのです。
最近は、被害が多くなっているのです。

油断しすぎず、用心しておきましょう。

古いハザードマップは利用しない

以前は、ハザードマップは「100年に1度の被害」を想定して作られていました。

ところが、最近ではそれ以上の被害が出ることが多くなりました。

そこで「1000年に一度」の被害に変えたのです。

ところが、未だに「100年に一度」の被害を掲載した古いハザードマップが存在しています。

ダウンロードできたり、市役所で配られていたり。

あなたがご覧になったデータが最新のものか、今一度確認してから判断してくださいね。

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