東日本大震災で800人以上が亡くなった宮城県南三陸町の志津川地区に、「祈りの丘」と「復興祈念のテラス」が完成しました。

「名足こども園」にクリスマスプレゼントを届けた後は、石巻市雄鹿半島に向かいました。

海岸線は、まだまだ工事が行われています。

この辺りを走ると、車のボンネットまで泥だらけになってしまう程でした。

石巻に向かう途中にあるのが、南三陸の志津川地区です。

南三陸の志津川地区

最後まで避難の放送を続け、町職員ら43人が犠牲になった町防災対策庁舎がある町と言えば、思い出す方も多いでしょう。

この日は、祈りを捧げる場として作った「祈りの丘」完成の式典がありました。

祈念公園全体が完成すると約6.3haの広さになるそうですが、今回は1.2haが開園となりました。

「祈りの丘」の高さは20メートルあり、志津川のどこからでも見ることが出来るほどです。
まるで、古墳のよう。

上までは、階段とスロープがあり、ゆっくりと登る事ができます。

当日は、雨。
寒々としていましたが、落ち着きのある雰囲気を醸し出していました。

献花台

上には献花台が置かれていました。
誰でもお花をお供えできるという事でしたので、私もお供えして来ました。

左には、テレビの取材スタッフが熱心に、長い時間取材をしていました。

祈念碑

この献花台の後ろには、祈念碑が備え付けられています。

この中には、遺族の了承を得られた804人分の名簿が収められているそうです。

石碑にはこのように書かれています。

「いま 碧き海に祈る
    愛するあなた
    安らかなれと」

町防災対策庁舎

「祈りの丘」の上からは、町防災対策庁舎も見る事ができます。
少し、小さく見えます。

町防災対策庁舎の建っている高さが元々の地盤ですので、どれだけ土を持ったか感じていただけるかと思います。

この建物を残すかどうかは相当議論されたようです。
遺族の心境は、かなり複雑なのは今も一緒です。

写真上の奥に見えるのは「さんさん商店街」。

国立競技場を設計したことでも今話題の、隈研吾さんが設計した商店街です。

お昼は「いくら丼」

お昼は「さんさん商店街」にあるお店でいただきました。

やはり、海鮮系が良いですね。
特に、この辺りはタコが有名で、キャラクターもあるほど。

いくら丼にもしっかりとタコが入っていました。

美味しかったですよ。

祈念公園の周りはまだ工事中

工事中の駐車場隣には、今は走っていない鉄道の駅が残っています。

まだまだ、工事中なのがわかりますね。

来年の秋頃には、完成する予定だそうです。

来年が楽しみですね。

防潮堤

海岸線を走っていると、今までには無かった防潮堤が作られています。

作り方は、どれだけの空きがあるのか、道路はどうなっているのかでいくつかの方法があるようです。

海側
陸側

海側
陸側

「今まで見えていた海が見えなくなるのは危険だ」という意見もあるようです。

少し寂しいのも確かです。

景色が一変してしまいました。

もしもの時に、少しでも役に立つことを願うばかりです。

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