日本に大きな被害をもたらした台風19号、風の強さは?

台風の被害は、予想以上でした。

特に、雨の被害が多かったですね。
復旧するには、かなりの時間がかかりそうです。

少しでも、協力できるといいですね。

ところで、風の強さはどのくらいだったのでしょうか?
前回、前々回と現場をお伝えしてきてとても気になっていました。

そこで、気象庁のデータを調べてみました。

宇都宮の気象庁HPを除くと、見る事ができます。

宇都宮の気象データ

そのデータが、この表です。
台風19号がきた、2019年10月12日宇都宮のデータです。

2019年10月12日宇都宮  参考文献:宇都宮気象庁のHPより

様々なデータが書いてありますね。

今回は「風速」に注目してみましょう。

表の真ん中あたり、「風向・風速」の欄にあるのが「風速」です。

午前中は、5m/sくらいでそれほどではないですが、午後にもなると10m/sを超え、多いときには16m/sとなっています。

思ったほどではないですね。

栃木以外の風速は?

宇都宮市の風速はなんとなくわかりました。

それでは他の地域での風速はどうだったのでしょうか?

横浜の最大瞬間風速は、43.8m/sにもなったそうです。
これは早い!!

自足に直すと、157km/h!!

風の強かった台風15号はどのくらい?

それでは、9月にきて千葉などに大きな被害を及ぼした台風15号は、どのくらいの風速だったのでしょうか?

神津島で最大瞬間風速が、58.1m/s!
千葉県でも、57.5m/sの風速を記録しています。

風速58m/sを時速に直すと、209km/h!!!
なんと、時速200kmを超えてしまいます。
早い!

車でも、リミッターがかかってしまい出せない速度です。

風だけで考えると、台風15号の方が強かったのですね。

風速と、最大瞬間風速

ここまで読んできて気がついたでしょうか?

風速にも2種類あります。

  • 風速
  • 最大瞬間風速

です。

ニュースとかで利用されるのが「最大瞬間風速」です。

「瞬間風速」とは?

「『瞬間風速』は、ある瞬間の風速」の事をいいます。

「風速」とは?

「『風速(または平均風速)』は、10分間の平均風速」の事を言います。

「瞬間風速」は、「(平均)風速」の1.5倍から3倍程度に達することがあるそうです。

最初に説明した宇都宮のデータは「風速」でした。

その後に説明した風速は「瞬間風速」ですので、意味合いは全然違います。

「瞬間風速」の方が早いデータが取れますので、宇都宮の風速が低いからと言って安心はできないと思います。

横浜の最大風速は20.2m

それでは、横浜の「風速」はどのくらいだったのでしょうか?

このデータも、気象庁HPで調べてみました。

横浜では、21時に20.2m/sですね。

「最大瞬間風速」が43.8m/sでしたので、「風速」の2倍以上出ていたことになります。

これを、宇都宮の風速に置き換えてみます。

宇都宮の「最大風速」が16m/sですので、これを横浜のデータを参考に2倍にしてみると、「最大瞬間風速」は32m/sになります。

大雑把な計算ですので信用度は低いのですが、少しはわかりやすいかと思います。

宇都宮の歴代最大風速は?

今度は、宇都宮市で測定された最大風速を見てみましょう。

測定されたのは

  • 最大瞬間風速:42.7m/s(1966年 9月25日)
  • 最大風速  :24.2m/s(1938年10月21日)

19号の最速値が「43.8m/s」ですので、それよりも遅いですね。
15号では、千葉でも「57.5m/s」ですので、時速に換算すると50km/hも違います。

宇都宮で最近の最大瞬間風速だと、2014年7月27日の32.3m/sが記録されています。

このように各地と歴代で比べてみると、今回の風速の程度が少し理解しやすくなりますね。

参考文献:気象庁HP・宇都宮地方気象台

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