日本一の企業、寒天の「伊那食品工業」でお話を聞いてきました

日本一、と謳っている会社はたくさんあると思いますが、この「 伊那食品工業 」さんもそう言っても過言ではないと思い、あえて日本一と書かせていただきました。

前回お知らせした織建の織井社長が、伊那食品さんの社長さんとお知り合いだとの事。
紹介していただき、お話を聞かせていただきました。

下の写真、松の木の奥にあるのが本社の建物。
とってもキレイに管理されています。

「 かんてん 」の伊那食品

まずは伊那食品工業さんの紹介をさせていただきます。

製造しているのは、食材の寒天を主に、ゼリーやそれに関連した食品です。

例えば、このような商品です。
(すいません、写真は伊那食品さんのHPから借用しています。)

寒天

こちらがメインの商品の一部です。
「これ使ってる!」
という方も多いのでは。

実は、エスホームの日向も「伊那食品工業」さんを知らなかったのですが、パッケージを見たら家で使っていたことに気がついたそうです。

デザート

デザートも。たくさん作っています。
暑い夏には、美味しそうですね。

知らないうちに、食べている方も多いでしょうね。

かんてんのシェア8割

かんてんの伊那食品、かんてんのシェアは8割にも達するそうです。
その企業規模は、

  • 社員数:500人
  • 年間売上:180億

もともと、かんてんの会社は全国に40社ほどあったそうです。
しかし、主食にはならないかんてん、現在は4社にまで減ってしまったのだとか。

求人倍率は100倍以上

伊那食品の事を書き出すと驚かされることがたくさんあるのですが、その一つがこれ。

求人倍率が100倍以上あるのだそうです。

毎年、20〜30人の新入社員を迎えます。

なので、実際に応募してくる人たちは2000〜3000人はいるということ!

求人難の今の時代、驚異的なのがわかっていただけると思います。

それには、社員だけではなくて、多くの人に好かれるようにする努力があるそうです。

求人に応募してきた人には、伊那食品のギフトプレゼント

誰もから好かれるためにしている事の一つがこちらではないでしょうか?

なんと、伊那食品の求人に応募してきた人全員に、伊那食品のギフトをプレゼントするのだそうです。

3000人にですよ!

その費用だけでもバカになりませんね。

理由は、どうしても断らなくてはいけない人もいる。
「せっかくきていただいたのだから大切にしたい。」
という思いがあるそうです。

会社前は、右折をしない

下の写真は、伊那食品の本社前。
駐車場の入り口は、この道路右側の真ん中あたりにあります。

私が車で伺った時も、結構な車が走っていました。
ここで会社に入るために右折をしてしまったら、朝は渋滞してしまうことでしょう。

そこで、伊那食品の社員さんは、ここを右折せずまっすぐに進んで、遠くまで行きぐるっと回って、から、左折で入るようにしているだそうです。

このような気遣い、とても大切ですよね。

そして、この気遣いを社員さんが自然にできるようになっているので、伊那食品なのです。

日本一汚くて、日本一貧乏な会社だった

今では超優良な会社としてテレビや雑誌などで取り上げられていますが、現会長である塚越 寛さんがこの会社に就職した時はひどかったそうです。

それにめげず「なんでも自分でやる、」という精神で頑張っていました。

例えば、工場の床塗装や修理など、できる限りは自分たちで行ったそうです。

出来ることは、出来るだけ自分たちで行う、その気持ちがこの会社の基本にもなっていると感じます。

苔むす会社

本社の近くには、一般のお客様向けの「かんてんぱぱ ガーデン」があります。

ここで驚くのは、駐車場の松の根あたりにキレイな苔が生えていることです。
まるで日本庭園のようです。

私も知らなかったのですが、苔をキレイに育てるには、落ち葉を掃いたり、とっても手間がかかるのだそうです。

通常でしたら業者さんに任せるところだと思いますが、ここでは違います。

全部、社員さんが行っています。

それも、誰から命令されてではなくて、社員さんが自発的に朝集まって掃除や管理をしているのだそうです。

もっと凄いのは、朝だけではなくて、定休日にも集まる社員さんが来て、お庭を管理している事です。

ここまでできるからこそ高品質な製品ができる

社員さんが、自発的に手間のかかる苔までキレイに育てている。

このように手間暇をかけることができる社員さんが作る製品だからこそ、高品質なものになるのでしょう。

この考えや行いは、社員の性格などにも及ばないとうまくいきません。
ここに強さを感じさせられました。

研究員は社員の1割

高品質な商品をたくさん作るには、人の性格や大きな工場だけでは作れません。

たくさんの商品を開発されている伊那食品。

開発もしっかりと考え、社員の1割が研究員なのだそうです。
約50人ということになります。

だから、美味しくて健康的な製品を作れるのですね。

伊那食品の商品を購入できる「かんてんぱぱガーデン」

本社事務所の隣には、一般の方が伊那食品の商品を購入したり、食事をしたりできる場所があります。それが 

「 かんてんぱぱ ガーデン 」

です。

こんなに気持ちの良さそうなお庭もあります。
芝生がキレイですね。
これも、全部社員さんがメンテナンスをしています。

お店の中には、このように寒天の材料が展示してありました。

トヨタ自動車の豊田章男さんも認める、塚越寛会長

自動車のトヨタといえば、売上25兆円。
知らない人を探すのが大変なくらいの日本でも有数の企業ですね。
その社長でもある豊田章男さんも認めるのが、伊那食品の塚越寛会長です。

非公式では何度もあっているそうですが、雑誌では対談もされているくらい豊田章男さんからも慕われているそうです。

本も沢山出版されています。

これらの本は、かんてんぱぱガーデンで販売されていたので購入してきました。
写真には写っていませんが、DVD5枚組も購入させていただきました。

テレビでは「カンブリア宮殿」に出演もされているので、ご覧になった方も多いでしょう。

実は、以前から伊那食品のDVDも持っていました。
それがこちら。

この本は、東京に行くとよく寄る本屋さんの一つ「八重洲ブックセンター」に平済みになって置いてあった本です。

もう何年も前になります。
当時、塚越会長のことも、伊那食品のことも全くと言って良いほど知らなかったのですが、妙に気になり購入していました。

このDVDを見て、お話を伺い、より理解を深めることができました。

お土産も沢山いただきました!

話を伺う前に寄った かんてんぱぱガーデン では、たくさんの買い物をさせていただきました。

購入したのは、伊那食品の商品はもちろん、本やDVDなど金額もそれなりになったのですが、ここからが凄かった。

「まだ時間ありますか?」

という店員さんの質問のあと
「大丈夫ですよ」
と言った途端、店員さんが走り始めお店の商品を集めだしたのです。

そして、その商品をプレゼントしてくれました。

人気1〜5位までの商品はもちろんんこと、それ以外にも沢山。
金額にすれば数千円はくだらないでしょう。

このような事を、社員さんが躊躇なくできるのも、伊那食品のいいところですね。

ちなみに、このプレゼントをもらったのは私だけではありません。
買い物をした当社のスタッフもしっかりといただいていました。

伊那食品工業のご紹介

伊那食品工業の製品は、下記HPでご覧になれます。

オンラインショップ

https://shop.kantenpp.co.jp

会社案内

https://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/

教えていただいた事、書きたいことはもっとあるのですが、今回はここまでとさせていただきます。

お忙しいところ、貴重なお時間をいただき、お話をしてくださいました丸山さん、本当にありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA