森先生の新しい研修が始まりました。エコワークスの素敵なお家も見学させていたたきました!

昨年から空調設計の指導をいただいていた森さんですが、新しい研修が始まりました。

今回の研修の特徴は、研修毎に空調設備に力を入れている、成功している会社の見学をさせていただくことです。

そこで今回見学させていただいたエコワークス株式会社様が横浜に建てたモデルハウスを紹介させていただきます。

エコワークス株式会社とは

エコワークス株式会社とは、九州の福岡市に本社を置く住宅会社です。品質が高いことで建築業界で知られています。

InstagramやYouTube、TikTokで全国的に知られ問い合わせも多くなってきました。そこで、全国展開のきっかけとして横浜に事務所とモデルハウスを作りました。

今回見学させていただいたのは、その横浜のモデルハウスです。

このモデルハウスの空調設計には、森さんにもアドバイスをいただいているということでした。

その空調計画とは、予想を超えた方法を採用していました。う〜ん、、、この方法は初めてです。

自然乾燥させた材木が材料

エコワークス株式会社さんの特徴を挙げればたくさん出てくるのですが、その一つがこれです。

玄関からリビングに入った時に見える柱と梁です。

これらの材料は、なんと、なんと、なんと、自然乾燥をさせている木材を利用しているのだそうです。

自然乾燥をさせているからか、色がいつもと違ってしっとりとしていますね。心なしか、目も細かいように感じます。

一般的に、材木は機械で乾燥させます。しかし、それではエネルギーも使いますし環境にも良くない。そこで材木を1年ほど置いておき乾燥させる方法を採用しているのだそうです。

自然乾燥をした材木、私も久しぶりにみました。

念の為説明しておきますが、柱に入っている黒い筋について説明しておきます。柱の黒い筋(割れ)は「背割れ」と言って、柱が変な割れ方をしないように最初に入れておきます。
集成材だと背われはありません。また、人工乾燥でも背われの無い物もありますが、一般的にはこのように割れを入れておきます。

リビングには吹き抜け

リビングには、広い吹き抜けがあります。エコワークス株式会社さんでは、ほとんどのお家にこのような吹き抜けがあるのだそうです。

この吹き抜け、お家の中の温度差を少なくするのには、とても大切なのです。というのも、お家の中の空気を上下に動かす場合、階段だけでは足りません。そこで、1階と2階の間に大きな穴(吹き抜け)を作って上下に空気を動かしてあげます。

手摺にある隙間も、空気を動かすために大切なのだそうです。

和室

こちらが和室です。
右のガラリの中には、予備のエアコンが入っています。

奥の三脚には、測定器が付けられていました。

暖房は床下エアコン

暖房は、床下エアコンを採用しています。

床下エアコンが効くように、基礎の形状もこだわっています。また、メンテナンスもしやすいように工夫されています。さすがですね。

冷房は、新方式のレール式?

エアコンが、変わった場所に設置してありました。なんと、天井の狭いところに挟まれているでは無いですか。

どうなっているのかと思ったら、エアコンの下にある天井の部分が溝になっていて、2階の各部屋に冷気を流すのだそうです。

下の階には、部屋に割り振られた冷気が流れるように工夫されています。今年の暑い夏もバッチリだったとか。

壁仕上げ材に繋ぎ目がありますね。これは壁に和紙を利用しているからです。仕上げ材にも自然素材にこだわっています。

サンプルも自然素材

サンプルにも自然素材がたくさん展示してあります。それに松尾先生の本もたくさんありました。

森さんの講義

森さんがこのお家の説明をしてくれました。ミストを利用して空気の流れを確認します。

森さんは、今回も半袖でした。

測定中!

お家の中には、ものすごい数の測定器が設置してありました。そうしたらなんと、あの慶應義塾大学の伊香賀先生の弟子である川久保先生が測定しているのだそうです。

伊香賀先生と言えば、前回のブログでご紹介した冬季死亡率の研究をしている方。まさか、ここで出会うとは!

この後には、東大の前先生も見学に来られるとのことでした。

エコワークス株式会社の小山社長をはじめ、社員の皆様、素敵なお家を見学させていただき、ありがとうございました。

もっと時間をかけて、測定などがしたかった〜!

懇親会はスターウォーズ!

この日、私が一番びっくりしたのはこれかも。

懇親会会場のトイレには、スターウォーズのパネルやフィギア、グッズが所狭しと飾ってありました。いや、すげ〜〜〜!