子供の友達が宇都宮に遊びに来るという。餃子を食べに来るのだとか。と言っても、それだけでは勿体無い。と言うことで、私の大好きな大谷資料館に一緒に行ってきました!
そこで、私は大谷資料館の環境を測定することに。今回はその報告です。
何回見ても、良い景色!
大谷資料館のトンネルのような入り口を抜けると見える景色、この抜け感、何回見ても良いですね。

早速、ここで測定してみました。
気温が19.7℃、思ったよりも暖かいですね。
絶対湿度も8.86g/Kgもあります。
結構過ごしやすい環境です。ちょっとびっくり。

ここで大きな間違いに気がつきました。外で測ってくるのを忘れてしまったのです。空気が流れているので、外気の環境と比べなくてはいけません。

奥に進んできました
奥に進んできて、展示してある辺りで測っています。この辺りまで来ると、気温も下がってきますね。
気温が14.4℃
絶対湿度8.25g/Kg
入り口よりも気温は5.3℃も下がっていますが、絶対湿度は0.61g/Kgしか下がっていません。
この辺りが、温度と湿度の性質の違いなのですね。

外が見え始めました
ぐるっと回ってきて、外への穴が見え始めました。ここで測ったのが以下の写真です。
気温は13.1℃
絶対湿度が8.27g/Kg
こちらは、先ほどのポイントよりも気温が1.3℃下がっていますが、絶対湿度は0.02g/Kg上がっています。

気温と湿度の関係と測定器
ちなみに、最初のポイントでは相対湿度が60.9%でした。ここは86.2%です。ところが、含まれている水分量差は0.59g/Kgとそれほど変わりません。
これは、空気の体積が温度によって変わるために起こる現象です。
相対湿度は、あくまでも体積に対する比率、
絶対湿度は空気に含まれている水分量ということがわかります。
ちなみに、絶対湿度にも体積と重量の2種類があります。SwitchBotなどの測定器は体積を単位にして絶対湿度を表示するのですが、今回利用している測定器は重量を単位にして表示します。
なぜ、重量を単位にする測定器を利用するのかというと、重量は温度に影響を受けないからなのです。体積は、温度によって変わってしまうので、厳密には補正が必要になってきます。
そのようなわけで、絶対湿度でも重量を単位にした測定器を利用しています。
ちなみに、相対湿度が100%を超えると、それ以上水分は増やせません。
ということは、絶対湿度もそれ以上増えなくなります。
寒くなってくると、相対湿度が上がってくるから水分が多く含まれているというかというとそのようなことはありません。
冷えれば冷えるほど、空気の中に含まれる水分量、絶対湿度もさ少なくなってしまうのです。
外に出てきました!
外に出てきたので、さっそく測りました。
気温15.6℃
絶対湿度7.52g/Kg
外の方が乾燥していますね。地下には水が溜まっていたりしていましたし、大谷石からも滲みて出ているのでしょう。

このように測定してみると、気温と湿度の相関関係が見えてきます。
これからの乾燥する期間、湿度の特性を知って適度に加湿してくださいね。
ちなみに、私にとって必要な絶対湿度は10.0g/Kg以上です。それ以下ですと、咳き込んだり咽せたりしてしまいます。
この時期、加湿器を背負っていたい、そのような気分です。
と言っても、14℃以下になると絶対湿度が10.0g/Kgよりも少なくなってしまいます。
14℃以下の空気では、10.0g/Kg以上の水分を保っておくことができないということです。
というわけで、私は14℃以上の環境も必要、となってきます。
私が咳き込んだり、咽せていても、心配しないでください。ほとんどの場合は乾燥によるものです。


