耐震等級3実戦塾の講師補助に行ってきました!

最近何かと話題の「耐震等級3」ですが、ある程度使える方は実際にはそれほどいないようです。

では、どのようにしているのかというと、外部に頼むことになります。

頼んだからと言って悪いわけではないのですが、やはり自分でできた方が良いのは間違いありません。

それに、頼むとしても内容を理解して頼むのと、全くの丸投げなのでは結果は大きく違ってきてしまうことでしょう。

そこで、新建ハウジングさんや構造塾では頻繁に講習会を開催しています。

それだけ、奥深い内容なのです。

私も、今までに色々なところに教わりに行っていました。

今回は、教わる側ではなくて、教える側としての参加です!

耐震等級3 短期集中実践塾!

新建ハウジングで開催している「耐震等級3 短期集中実践塾」の、サポート講師として構造塾の土居さんから依頼があったのでお手伝いに行ってきました。

私は、昨年この講習に参加して、ある程度利用できるようになってきました。何よりも、教える側に立つと自分も多くの事を学べます。

構造計算をする場合、計算をする人の会社や人によって癖があります。そこで教える立場になると新しい発見があるのです。

知らない事も出てきます。そのような時は土居さんに声をかけて一緒に教えていただきます。

屋根の掛け方から、荷重について、などなど悩むところは様々です。

今回の補助は4人、いらっしゃっていました。
補助に来る方の特徴としては、遠方からが多いと言うことです。
今回も、鹿児島や福岡の方がいらっしゃいました。前回は、佐渡島から来た方も。
熱心な方もいらっしゃいますね!

布基礎も!

最近注目され直しているのが、布基礎です。とわいえ、今はほとんどやられていません。
私も、今の会社を始めてから布基礎をやったことはありません。

ところが「布基礎でやると良いよ」と言われた方がいらっしゃいました。建物の形状から、布基礎を勧められたのだそうです。

その方から布基礎の質問を受けました。

と言いますか、一緒に説明をしていた方から「分かんないから教えてあげて!」と無茶振り。

見てみると、なんとなくわかりそう。と言うわけで設定を行い、不足部分も足して計算してもらいました。

その後、先生にも確認してもらったのですが、合っていたそうです。良かった〜。

基本的に、考え方は一緒なんですね。その辺りがわかってくると使いやすくなります。

荷重の掛け方が、う〜む、、、

と言っても、何でもできるわけではありません。

「1階リビング前の袖壁の荷重をどうするのかわからない」と言う質問でした。

なんとなく簡単な項目なのですが、それを入れることが出来ません。色々とやってみたのですが、無理。

最終的には先生登場になりました。もう、裏技としか言いようのない入れ方をしていました。確かに、結果的には同じになるのかもしれませんが、思いつきません!!

構造計算のソフトは、大きく分けて2種類!

現在、構造計算に用いられているソフトは大きく分けて2種類あります。もっとあるのですが、メジャーな2種類を紹介します!

アーキトレンドと、ホームズ君です!

アーキトレンド

私が利用しているのが、このアーキトレンドです。

アーキトレンドとは、一般的に平面図・立面図から、施工図、電気配線図にパース、見積まで、住宅設計に必要な機能はほとんど揃っています。

その機能の一つが構造計算。

アーキトレンドの構造計算のメリットは

  • 木造部分と基礎部分を分けて計算できる
  • 仮想地中梁が使える
  • Macで使える。

でしょうか。特に、地中梁を省略できる仮想地中梁は良いですね。
個人的にはMacで使えることがポイント大きいです。サポート外にはなりますが、メインをMacで行なっているので、作業効率が上がります。

欠点もあります。

  • 画面が見れない(偏心率や基礎など)
  • 価格がバカたかい
  • 年間の費用も高い

このアーキトレンドは、大手の住宅メーカーなども利用しているのですが、とにかく価格が高いのです。気軽に増やすことが出来ません。

ホームズ君!

ホームズ君も使っている方は多いです。当社でも、建物の断熱性能などについてはホームズ君を利用しています。私も最初はホームズ君で始めたのですが、大変なので続きませんでした。

ホームズ君のメリットは、

  • 細かく入力するので、計算精度が高くなる
  • 画面が見やすい
  • 価格が安い

入力画面も見やすいので、最初はとっつきやすいかと思います。

ホームズ君の欠点は、

  • 基本的な設定の画面が散らばっていて、やりにくい
  • アーキトレンドがメインだと、基本的なデータを入力し直しになってしまう
  • Macで使えない(最近は大丈夫そう)

と言った所でしょうか。

あくまでも、私個人の感想です。

ホームズ君の会社も、平面図や立面図から施工図を書けるようなアプリを出してくれればこちらへ移行する会社は多くなると思いますが、なぜか出さないんですよね。

アーキトレンドもホームズ君も一長一短があり、どちらを選ぶかは個人の感覚や慣れによることが多いと思います。

私は両方持っているので、それぞれの特徴を考えてより良い構造が作れるように利用していこうと思っています。

このような講習会にも、知識を増やすため機会があれば参加していきたいと考えています。