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「清春芸術村」には、安藤忠雄さんの建物も有ります。
安藤忠雄作「光の美術館」
安藤忠雄さんの「光の〜〜」と言えば、「光の教会」が有名ですね。
2017年には、新国立美術館に再建されました。
その時にも見学に行き、ブログにも掲載しています。
その時のブログはhttps://shome.co.jp/archives/1719を見てくださいね。
そして今回は「光の美術館」です。
清春美術館の奥の方に、ポツンと立っています。
写真で見てわかる通り、結構小さいです。
入り口、無駄な線が全くありませんね。
中には、受付があります。
ここは打ちっ放しではなくてステンレス。
さて、ここでクイズです。
この美術館には、美術館なら必ずと言って良いほど有る物が有りません。
それは何でしょう?
答えは最後に!
「光の美術館」の中は明るい
「光の美術館」自体は、外観も、中もとっても小さな美術館です。
展示して有る作品の数も決して多くはありません。
でも、写真で見るほどに狭く感じないのが不思議です。
天井には、ザクっと切り込み
天井には、イサギいいほどに切り裂いた様なトップライトが有ります。
階段は、上に上がるほどに狭くなっています。
この階段、とってもキレイに出来ていますが、作るのは難しいのでしょうね。
2階には、大きな絵が飾られています。
奥にはベンチの様なものが見えますが、下に空調設備が入っている様でした。
椅子には、少し高かったです。
奥から、切り込みの先を見ています。
反対からも、見ています。
天井の鋭い感じが、どこから見ても感じられます。
階段を上から見たところ。
割れ目の奥側です。
どうしてもこの様な形をみると、雨漏れを心配してしまいますが、その様な跡は有りませんでした。
こちらが、大きく開いている側です。
「光の美術館」は西向き
ところで、この建物はどの方向を向いているのかと思い、調べて見ました。
この建物にとって、この方角はとっても大切なのです。
西を向いていました。
他にお客さんはいなかったので、トイレも覗いて来ました。
外壁側には、縦のスリットがあります。
透明なガラスが入っていて、外から丸見えです。
北側の壁です。
下の写真で説明すると、左側の壁が西で、右側の壁が南です。
まるで、コンクリートの美術館が切り取られた様ですね。
その、切り取られた所です。
一般的な美術館には有るけれど、「光の美術館」には無いものとは?
さて、ここまでご覧になられて、美術館として何が無いかお分かりになりましたか?
なんと、作品を見せるための照明が無いのです。
通常は、美術品に光を当てない様に、窓などはなるべく小さくします。
付けても、太陽の光が入らない様にするのがセオリーなのです。
ですが、この美術館は、それを破っているのですね。
面白い!!
実際に、切り裂かれた様なトップライトだけでしたが、中はとっても明るかったです。
作品には、なるべく光が当たらない様に考えている様ですが、少し当たってしまうのは仕方ないと思っている様です。
潔い美術館でした。