空調講座で、空気の実験をしてきました!

早くも3回目!
毎回、濃い内容の空調セミナーですが、今回は千葉県香取市にある「菅谷工務店」で開催されました!
高速を走って2時間半ほど。菅谷さんの事務所にお伺いするのは2回目です。
実は、たまに会う長い付き合いになっています。

とても綺麗な事務所で、2階が会議室?なのでしょうか。ちょうど良い広さで研修を受けることができました。

今回も、空気線図と睨めっこで計算したり、実験したり。

内容を説明するのは難しすぎるので行いませんが、実験の一部を報告させていただきます。

空気の性質の一部がわかると思います。これらの性質を利用して、エアコンの冷暖房が機能しています。

空気が熱くなったり、冷たくなったり!

空気を熱くする!

まずは、空気を熱くしてみましょう!実験なので、ペットボトルに空気を入れていきます。
真似はしないでくださいね。爆発するので危ないですから。

写真右にあるサーモカメラを見ると、赤丸の中により赤い部分があるのがわかるかと思います。ここが熱くなっている部分です。
手で触ると、ハッキリと熱くなっているのがわかります。

では、次に空気を冷やします。さて、どのようにして空気を冷やすのでしょうか?

空気を冷やす!

空気を冷やすには、圧力をかけたペットボトルの空気を、一気に抜いてあげるのです。

右にあるサーモカメラの赤丸の中が青くなっているのがわかりますね。これが冷えている証拠です。
こちらも、手で触るとひんやりしているのがわかるくらい冷えています。

この、空気を温める、空気を冷やす、という性質を利用してエアコンは冷暖房を働かせています。ただし、エアコンは空気よりもより効率の良い気体を利用しています。

空気の重さを計る!

空気の重さを考えた事はありますか?ほとんどの方はありませんよね。でも、この重さってとても大切なのです。特に、湿度の単位の一つである絶対湿度は、1kgの重さに対してどのくらいの水蒸気が含まれているかを利用することが多いのです。

さっそく空気の圧力差による重さを測ってみました。

1気圧

まずは1気圧。1気圧は全く圧力をかけない、通常の空気と同じ大気圧です。
その時の重さが54.4gになっています。

10気圧

自転車の空気いれで10気圧まで上げました。なかなか大変です。
さあ、どうした事でしょう。重くなっています。69.1gになりました。

1気圧の時は54.4gで、10気圧の時は69.1g、その差は14.7g。
このペットボトルは1.8Lなのですが、その空気の中だけでも14.7gも重くなっているのがわかります。

空気圧を上げるだけで、空気は重くなるんですね。

このような実験はとっても大切です。

と言うのも、実際に持っている感覚と、物理現象が違うことが多くあります。
それを実感している研修なのです。

断熱性能が低い家と、断熱性能が高くなった家では、その点からも考え方を変えていかなくてはいけません。

これから家を建てられる方は高性能なお家に住むことになります。
今までと違った健康的な生活スタイルをとることができるようになるのですが、それをしっかりと理解していないと性能を無駄にしてしまうことにもなってしまいます。

少しでもより良い生活を送るためにも、今までとは違う新しい快適な生活ができるようになるのです。