沖縄の家は、研修で沖縄に行った時に必ず見る、とっても興味を持っている建物の一つです。
そのオキナワの家の本が発売されました。
書いたのは、オキナワ出身のあの「伊礼智」さんです。
タイトルも、そのまま「オキナワの家」
実は、この本は再販です。
最初に発売されたのは2004年。
絶版になっていました。
その本に火をつけたのが、ジブリの「鈴木 敏夫」さん。
なんと、ラジオの中で
「無人島に1冊だけ持っていけるとしたら、どの本を持っていくきますか?」
と言う質問に、この「オキナワの家」を持って行きたいと言ったのです。
私はポッドキャストで聞いていたのですが、ビックリです。
まさか、あの「鈴木敏夫」さんから、これまたあの「伊礼智」さんの名前が出るとは予想だにもしていませんでした。
その繋がりも、全くわかりません。
ただ「あの本を読むと、沖縄に住みたくなるよ」と言うような事を言っていたのが印象に残っていました。
それまで、伊礼さんの事は雑誌などで知っていましたが、特に興味も持っていませんでした。
しかし、単純な私はポッドキャストで聞いたことがきっかけになり伊礼さんに興味を持ち始め、昨年の春から夏にかけて、伊礼さんの作品を見る事が出来るセミナーにまで参加することになるのです。
伊礼さんの本や設計集も買いあさりましたが、どうしても手に入らない本がこの「オキナワの家」でした。
中古でもプレミアがついて4000円以上もしているのです。
これには、伊礼さんも困っていたようでした。
ラジオで紹介され、反響も大きかったようです。
再販が決まり、帯も「鈴木敏夫」さんが書いてくれました。
オキナワの家は昔から楽しかった
この本に書いていある事は、オキナワの家は子供が遊ぶのにはとても楽しいと言う事です。
家々の間にある路地(スージ)や、緩やかな境界線(屏風:ヒンプン)、大きな庇(雨端:アマハジ)、が見事に町や家々に緩やかな繋がりを作っていると言っています。
不用心な家の作りなので、今の世の中だと考えられません。
時代劇に出てくるような塀や門もありません。
しかし、それらがオキナワの住みやすさであり、近所付き合いの形なのです。
特に印象的なのがスージ(路地)の作りについてです。
トトロの最後の方ででメイちゃんが迷子になりますね、トウモロコシをお母さんの所へ持って行こうとして。
そこに出てくる路地の垣根の雰囲気が、まさにスージ(路地)のようです。
垣根で迷路みたくなっている雰囲気がそっくりと感じました。
この本は、残念ながら宇都宮では手に入らなくて東京へ行った時に買ってきました。
(ネットではなるべく買わず、本屋さんで購入するようにしています。)
子供向けに書いたと伊礼さんは言っていますが、大人が読むのにもちょうど良いくらいの内容です。
お子さんと一緒に読むのにも良い本だと思います。
発売されたのが6月16日
この本を読んでから、今年の石垣島研修に行きたかったです!