石垣島1周の旅 ⑦「石垣やいま村」編

石垣島1周の旅で、行っておきたかったのがここです。
「石垣やいま村」
伝統的な家を6棟保存しています。
考えてみると、栃木県にはこのような施設は無いですね。
日光江戸村はちょっと違いますし。

100年前の栃木の家って、どのような家だったのでしょうか?

それでは「石垣やいま村」スタート!
と、ブログでは元気ありますが、石垣島の私は暑さにやられていて、かなりヘロヘロなスタートになっていました。
それでも、面白いポイントを沢山発見しましたよ!

牧志邸:1923年

石垣やいま村

八重山の代表的な赤レンガ建築
釘を使わない貫木式で作られています。
家主は医者で、石垣市長も務めた牧志宗徳さん。

それにしても、立派なシーサー。
シーサーと言うと、塀の上か、屋根の上が多いですが、石垣の前に置いていますね。
ここら辺は、石垣やいま村の装飾かもしれません。

入り口は、北側なんですね。

石垣やいま村

この写真を撮ったのは、2018年5月30日、時間は午後2時。
ここで注目!!!

家の中に全く日が入っていません。
「雨端」と言って、雨避けように庇を出している沖縄地方独特の形なのですが、暑さ対策にも役に立っているのが良くわかります。

石垣やいま村

中は、このような感じです。
意外と、普通?
今でも有りそうですね。

石垣やいま村

海人の家:復元家屋

漁師さんが住んでいた家を、再現した建物です。
この家も、ちゃんと日よけが出来ています。
現在は窓の部分が開いていますが、板戸があり閉める事ができるようになっています。

石垣やいま村

家の中は、畳は無くて板敷きです。
左(西側)に台所があります。

石垣やいま村

下の写真は、上の写真の右側(東側)です。
一般的に、沖縄の家の作り方として、東側にお客様を迎えたりするような大切な部屋を作ります。
床を見ると細い木が細かく敷いてあります。
展示しているのも、漁師の道具など。
ここで、漁師さんは道具の手入れをしていたのでしょうか?
細かい砂とか、ゴミは床下に落ちて便利そうですね。

板よりも、細い木を多く敷いた方が涼しくもなります。
20年以上前にベトナムに行ったときのお家もそうでした。
ただし、強度が弱くなるのが難点です。

石垣やいま村

 

小屋組も見えました。
使っている材料は「杉」に似た材木。
それも皮付きです。
石垣島では、このような材料はなかなか手に入らないと思うのですが、どこからか持ってきたのかな。

石垣やいま村

 

このお家も、釘を使わないで作る工夫がしてあります。
「貫」(クサビのような物)を刺して、梁を固定しています。

石垣やいま村

 

こちらは台所。
後半で、別な台所のお家も出てきますが、こちらは質素です。
焼くのよりも、煮る料理が多そうですね。
3段階になっているのは、鍋の大きさのせい?

石垣やいま村

 

ここは、今風にいうとパントリー。
食材置き場です。
「ねずみ返し」とありますが、ネズミに備蓄している食料を食べられる被害は、多かったのでしょう。
ネズミが上まで上がれないように工夫がしてあります。

沖縄本島の「中村家」の倉庫にも「ねずみ返し」があった事を思い出します。

石垣やいま村

 

ここが「雨端」。
戸の無い縁側のような感じです。
この写真を見ても、見事な日除けになっているのがわかります。

雨端まではそこそこ暑いようで、皆さんその内側に座っています。

石垣やいま村

 

家の反対側にはつっかえ棒がありました。
当時のお家には耐力壁(家を強くするための壁)がありません。
それで良く台風とかに耐えられるなと思っていました。
色々見ましたが、ここまで立派なつっかえ棒は初めてです。
これは、展示用だと思います。

石垣やいま村

 

漁師さんが使っていた船も展示してあります。
今ではエンジンを付けて使っているそうです。

石垣やいま村

 

歩いていると見えてきたのが石垣。
こちらの石垣は、角が尖っていません。
曲がる場所では丸く作るのです。
そのためか、街が柔らかく見えますね。

石垣やいま村

喜舎場邸:1923年

八重山の歴史・文化の研究家、喜舎場氏の屋敷。
北側に玄関があるのは珍しいそうです。

石垣やいま村

 

下の写真が玄関です。

石垣やいま村

この家の説明を読んでいたら、使用されている木材の種類が書いてありました。
2種類あり、

  • イヌマキ(キャーンギ)
  • 福木(フクン)

です。

イヌマキは、沖縄の高級材料として木造住宅に使われていたそうです。
あの、中村家でも使われていたとか。
シロアリにも強い抗蟻性を持っています。
防風林にも使われていたと言いますから、強度もあったのでしょうね。
(ウィキペディア調べ)

さてさて、「石垣やいま村」は1回では終わりませんでした。
次回、2回目に突入!

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