「震災建築物応急危険度判定」
これは震災が起きた時に、
緊急的に建物が安全か危険かを判断する事を言います。
下の写真は、熊本の時の物。
判断すると、その建物にA4サイズの色のついた紙を貼ります。
緑なので、中に入っても大丈夫と判断できるのです。
入っても大丈夫かどうか、心配な時も多いですよね。
この判定をするには資格が必要で、
建築士などの資格を持った人が講習を受けて取ることができます。
「震災建築物応急危険度判定士」と言う資格です。
震災などは実際に経験することはそうそうありませんし、
いざとなって出来る事でもありません。
そこで、模擬訓練を開催する事になり、参加させていただきました。
下の写真が、模擬訓練の会場です。
写真に写っている2棟と、その後ろの2棟、
合計4棟の判断をします。
会場に着いたら、早速スタート!
実は、訓練前に判断の説明とかあるかと思っていたのですが、
全く無しでのスタートになりました。
各個人ではなく、2人のペアで診断して行きます。
大きさを測ったり、
壁が歪んでいないかなどを確認して行きます。
これらの建物は築55年で、もう使われていません。
そこで、わざと傷をつけたりして今回の訓練用に準備してくれました。
一番被害の大きかった建物はこちらです。
壁の一面が、完全に壊れています。
土台も、壊れています。
瓦も、剥がれています。
この建物の場合、
壁の傾斜が規定以上になり「危険」の判断とされました。
実際には、赤い紙が貼られる事になります。
この様な訓練は役に立たないにこしたことはありませんが、
いざという時のために、習得は大切ですね。
この建物に入っていいか、ダメなのかの判断基準の一つになりますので。
気になったのは参加者の構成です。
参加者は、全部で58人。
その内、民間は24人。
住宅会社の参加者はほとんどいません。
私以外、1社でした。
今回も、4棟のうち3棟は木造の建物です。
多分ですが、住宅が多いと考えられているのでしょう。
災害時には、
木造の建物に詳しい者、
木造の建物を作っている者が判断した方が、
より正確な答えを導き出せると思います。
みなさんが困っている時にこそ、
自分たちが磨いてきた力を発揮すべきだと思います。
木造住宅に関わっている人にも、もっと参加して欲しいですね。
お名前は出さない様にしますが、
一緒のチームになった方には色々と教わり、
大変おせわになりました。
エスホームのホームページも読んでくれたことがあるとの事。
この場を借りて、お礼を言わせていただきたいと思います。
ありがとうございました。