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国土交通省から、建築着工統計調査報告書(令和7年計)が発表されました。
着工数データは、毎年発表されています。
今回は、住宅の着工棟数について見てみます。
全住宅の着工棟数
新築住宅の着工棟数は、740,667戸。
前年比で6.5%減、3年連続の減少になっています。

ただ、この中には賃家や給与住宅、分譲住宅も含まれています。
そこで、もう少し絞って持家の着工数を見てみましょう
持家の着工棟数
新築住宅の着工棟数は、201,285戸。
前年比で7.7%減、4年連続の減少になっています。
平成15年が372,652戸ですから、46%も減ってしまっています。
ざっくり、22年で半分です。
私がエスホームで家づくりを始めた頃が平成18年。
この年は358,519戸、建てられていました。
この年と比べても46%減っています。
こちらも、ざっくりで半分ですね。
いつの間にか、こんなに棟数が減っているとは。
ただし、前年比で比べると令和6年は2.8%減でしたが、令和4年と5年は11%減ともっと大きくなっています。これは、ウッドショックと呼ばれる材木が高騰してしまったことによることとも思いますが。

建築業界は、かなり検討している!
ところで、昨年度の着工数原画7.7%減というのは、建築業界としてはかなり検討したと思っています。
というのも、昨年から建築基準法が大きく変わり、確認申請が通らなくなり着工したくても着工できない現場が全国的に多発したからです。
確認申請とは、お家を作る前にそのお家が法律等に適合しているかの審査を言います。
確かに、法律に適応しているのは大切ですね。
実は、それだけではありません。
補助金の申請で、長期優良住宅が条件として出てきたのです。
今までもありましたが、昨年ほど補助金の金額に差があることはありませんでした。
長期優良住宅とは、お家が長持ちするようにできているかを確認する申請業務です。このお家に認定されると、税金が安くなったりもします。
申請業務が伸びた!
特に、確認申請をとるための期間が一気に伸びました。以前は、1〜2週間で降りたのですが、2〜3ヶ月もかかるようになってしまったのです。
それに、補助金の関係で長期優良住宅を取る方も増えたので、審査機関も一気に業務が増えたことでしょう。
審査をする人は、かなりの知識や経験が必要で簡単に育てられません。その方達の負担も小さくはないはずです。
これは、審査期間も尋常ではないくらい大変ですね。同情してしまいます。
噂では、実際にハードワークになったために辞めてしまった審査官もいたようです。
審査が2ヶ月伸びると、着工棟数は2ヶ月分無くなってしまいます。
ここに、着工数の減り方が見えてきます。

実際には、どのように減った?
審査が2月のびたとして前年比で2ヶ月分を減らしてみると、181812戸の着工数になることが予想されます。17%減の着工数です。
実際には7.7%減でした。ここで10%の誤差が出てきますね。
この10%は、審査が厳しくなる4月の前までに確認申請を通したものと考えられます。
確認申請が厳しくなった事は、真面目に家づくりをしている住宅会社には大きな問題はありませんでしたので。
確認申請を通すのに4ヶ月かかるという地域も
半年もすれば慣れてくるし、確認申請の審査期間も短くなるかな、と思っていたら一向に短くなる傾向が見られません。
というよりも、伸びているような気もします。
北海道などでは4ヶ月もかかるという話も出ているようです。
これは大変な事です。
例えば、一般的な契約から着工までの期間を考えてください。建て替えとして、お家の解体も入れてみました。
契約
1ヶ月:お家間取り・仕様確定
↓
確認申請準備スタート
1ヶ月:申請準備
↓
確認申請提出
2〜3ヶ月:審査
↓
確認申請が降りた
2週間:解体着工準備
↓
建物解体
1ヶ月:解体工事
↓
地盤調査
3週間:地盤調査の結果により判断
↓
地盤改良
2週間:着工準備
↓
着工
となります。
なんと、順調に見ても着工まで半年以上かかってしまいます。その上、審査や長期優良住宅の申請などが入るともっとかかることも考えられます。
期間が長い分、仕様を決める事に時間をかけることも出来ますが、う〜〜ん、という感じですね。
また、真面目に仕事をしている会社ほど期間が伸びてしまうというジレンマもあります。これは、審査の受け方にもいくつかあり、安全側である厳し目の審査を受けていることが多いからです。
単純に「着工までが早いから、」という理由で住宅会社を選ぶことはやめておいた方が無難ですよ。
参考資料
国土交通省 建築着工統計調査報告書(令和7年計)

