「地籍調査」の閲覧に行ってきました。これは注意が必要です!

「地籍調査」閲覧の案内が来ました。

閲覧を実際にしてみて、わからないままに進んでしまいそうに感じました。土地などを仕事で扱っている私でさえ不安になったのですから、一般の方が地籍調査を受けたときに戸惑うことは多いかと思います。

また、わからないまま話が進んでしまい後で問題が表面化する、とのようにならないのか心配になりました。

そこで、私が忘れないうちに「地籍調査」について書いておこうと思います。

「地籍調査」とは

「地籍調査」とは、土地の境界をハッキリさせるために行政が行う一大事業です。

「境界がよくわからない、」という方も少なくありません。実際にお家を建てる前に敷地境界の確認をするのですが、戸惑う方もいらっしゃるのです。

土地は大きな財産でもあるので、境界が曖昧というのはよくありません。時に争議や裁判にまで発展してしまいます。

そのような事が無いように、行政を交えて境界を確定していきます。

「地籍調査」で決まった境界は、一般的に行われている境界協定以上の力を持っています。

実際に、私の家の土地も数年前に境界協定を行ったのですが、最終的には「地籍調査」で求められた境界が優先されるということでした。

とっても大切なことなので、できるだけ協力してスムーズに進めるようにしたいですね。

ここまでの流れ

今回は「地籍調査」の閲覧ですが、その前に2つのイベントがありましたので、そこから説明します。

①説明会と②現地確認です。

①説明会

「地籍調査」を始めるにあたり、地籍調査を行うエリアの住民を集めた説明会があります。

丁寧に説明してくれますし、質問もできます。質問はそれほど多くありませんでした。

②現地確認

現地確認は、測量士さんが実際に境界のポイントの近隣の方に集まっていただき、境界を確認し合うイベントです。ここで境界がほぼ決まります。

私の場合には、数年前に境界協定を行っていたのでスムーズに進むかと思っていたのですが、そうはいきませんでした。というのも、擁壁などの工事をしたためポイント杭が取り付けておらず、隣地の方から意見が出たのです。

さて困ったとなりました。最終的には、私が持っていた境界協定をした時の写真を見ていただきご理解をいただきました。

境界協定をしていてもこのような事がありますので、何もしていない方は要注意です。

特に、目印になるものが無いと揉めてしまうかもしれません。できれば事前にご近所の方とはお話をしておいた方がいいかもしれませんね。

次は、今回の「地籍調査」閲覧です。

しばらくすると、また封書が届きます。こちらは封筒の一部です。

中には閲覧の案内と、閲覧Q&Aが入っていました。

閲覧期間は20日間。この期間に行かないと「地籍図・地籍簿」の訂正申し出はできなくなると言っています。

ということは、土地が小さくなってしまっても、大きくなって固定資産税の支払いが増えていても文句は言えなくなります。

注意しましょう。

「地籍調査」閲覧にGo!

地籍調査閲覧の場所は、説明を受けた建物と同じ建物でした。

部屋の中には2人の測量士の方が待っていました。

まずは受付です。送られてきた封筒を見せると、振られている番号を見て誰か判別していました。

次に見せられたのが、公図のような図面です。

大きめの紙にたくさんの敷地が書かれています。

私の敷地もありました。

それを見せられたら、特に説明もなく書類に署名を求められました。

敷地境界の最終的な確認は、無し。

私は、何か杭毎の説明くらいはあるかと思ったのですが、それも無し。

説明は、面積が0.01m2、減ったということ。

途中で思い出したように、先日電話で質問したことを説明し始めました。この部分は、再度現地で打ち合わせの筈だったのですが、それもありませんでした。

公図のような図面を見て、区画がきちんとされているかどうかなどわかりません。

求めるままに署名をしてしまいましたが、何かおかしい。

何しろ、ほとんど確認をしていないのですから。

そこで
「何か確認できるものはありませんか?」
と言ったら出てきました。

分厚い書類で、その中には各敷地の座標が掲載されていました。

座標を見ても、新旧合わせてみませんとどのくらいずれているのかわかりません。

測量し直せばズレるのは覚悟しますが、どこがどのくらいずれているのか気になります。

そこで、敷地の辺の長さを確認しました。10mmくらいの誤差がありました。

このくらいで揉めるつもりはありませんが、首都圏のように土地が高価な場合には大揉めになりそうですね。

会場にいる測量士は、それ以上のことをしたくなさそうでしたので、私も帰ることにしました。

大きな問題は無いと判断したためです。

家に帰ってきて書類を読み直すと、以下の書類を渡すと書いてありました。

  • 地籍図原図(写し)
  • 地籍調査結果報告書(閲覧書の控え)

これらの書類も渡されませんでした。

必要であれば「閲覧終了後に取り寄せてください、」と言っていたのですが、閲覧が終了してしまうと確定してしまうのですよね。それでは遅すぎるのです。

確認するために市役所に電話したら、今日は市役所がお休みです。

知らないと損をする?

宇都宮市では、地籍調査を進めています。とても大切なことです。

あなたの土地にもいつか行くかもしれません。その際、何も知らないと土地を良いようにいじられてしまう可能性もあります。

土地に関して一度決めてしまうと後での訂正は大変です。よく理解して、注意して進めるようにしましょう。