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ここの所、休みの日に仕事が多くて行けていなかった映画。正直に言うと、どうしても見たい、という映画がないと言うこともあるのですが。
そんな中で、これは見たいと言うのがこれ
「七人の侍」です。
「今更、説明は必要無い」と言いたい所ですが、実際に見たことがある人は少ないのでは無いでしょうか。若い人は知らないですよね。
スピルバーグやルーカスも大ファンの映画です。
監督は「黒澤 明」
黒澤さんの映画を見たことのある方も少なくなっているのでしょうね。
「七人の侍は」今年も午前10時の映画祭で上映してくれました。
今日は、自分の感想?として書いておこうと思います。写真を載せられないでわかりにくいかもしれませんが、ご了承を。
また、映画の内容を書きますが、読んでおいても楽しめる程度にしています。何も知らないでみたいと言う方は、読まないでみに行ってください。

ストーリー
戦国時代。
度重なる野盗の襲撃に窮した村が防衛のために「侍を雇う」ことを決意する。
しかし、栄誉も褒章もなく、ただ、飯が食えるだけ、という依頼に応えようとする侍はいなかった。
ある日農民たちは、人質となった幼子を救った勘兵衛(志村喬)に出会う。
勘兵衛は熟慮を重ね、協力を決断。
苦心の侍探しの末、多士多彩な七人の侍が集結した――。
参考文献:TOHO 午前10時の映画祭 七人の侍 ホームページより
「鬼滅の刃」の大元ではないか、と言う人もいるらしい。
私は鬼滅の刃を一切見たことがないので、そこはわからない。<今どき、こちらの方が珍しいかも。
個性豊かな侍と農民
個性豊かな侍と農民が、野盗と戦う。
その侍が個性豊かで魅力的。
県の達人、強くないが場を明るくする、ただ強いだけ、などなど。
これらの中でも一番魅力に感じるのが、志村喬さん演じる「島田 勘兵衛」。
一、島田 勘兵衛(志村 喬)
特に好きなのが、リーダーの島田 勘兵衛。
今まで多くの戦に出てきたが、勝ち戦はなかったと言っている。しかし、自分の命を顧みずに人助けをする、とっても心優しい人。
ただ優しいだけではない。戦の時には厳しく接し、甘い考えは絶対に許さない。
固くなった侍は農民にはユーモアのある話をして柔らかくする。
戦術の説明は明確に、いざという時には自分が全面に出て戦う。
このようなリーダーがいる映画って意外と少ない。私の少ない知識で思い出そうとすると「眼科の敵」くらいかな。
この島田 勘兵衛が戦術を話してくれるからこそ、私も戦の状況を理解しやすい。この辺りは、黒澤明の演出テクニック。
二、片山 吾郎兵衛(稲葉 義男)
片山 吾郎兵衛は、島田 勘兵衛に見出された侍。
とても強く、頭も切れる。人側も良く、ユーモアも持っている。
一緒に戦うなら、このような侍がいてくれると良い。
この人となら一緒に仕事をしても、上司になっても良い仕事になりそう。
三、七郎次(加藤 大介)
これを書いていて、初めてこの人の名前を知りました。
以前、島田 勘兵衛と一緒に戦い、街で偶然で居合い一緒に戦う事になる侍。
島田 勘兵衛をたて、一歩下がって従える。七郎次がいるからこそ、島田 勘兵衛もいい仕事ができる。
それを島田 勘兵衛も理解している。
目立ちはしないが、貴重な存在。
四、林田 平八(千秋 実)
ひょうひょうとしていて、その場を明るく良い雰囲気にする存在。
決して強くはないが、このような人がいると組織が強くなる。
五、久蔵(宮口 清二)
とにかく、剣客としてカッコ良い。
「お前は死のうとしている、俺が行く」
「俺は疲れた、休む」
などなど、痺れさせられるセリフも多数。
ルパン三世の五右衛門のネタ元と考えています。
六、岡本 勝四郎(木村 功)
子供と言われているが、何歳くらいの設定なのだろう。ガタイがそれないに大きいので、正直あまり子供には見えない。
戦にはまだ出たことがないようで、どこかの武家を飛び出し修行でもしているよう。
着物も綺麗で、お金も持っている。
ただし、気持ちは子供っぽいところが残っている。
この岡本 勝四郎はストーリーに重要。この侍がいなかったら、物足りない話になっていたに違いない。
七、菊千代(三船 敏郎)
腕は強いが、めちゃくちゃな存在。13歳。
七人目の侍。
自分の生まれと過去を恥じている。
農民①、利吉(土屋 嘉男)
侍と戦う事には積極的だが、それには理由がある。
農民②、与平(左ト全)
いつもながら、いい存在感がある左ト全の与平。
今回も、戦いながらオロオロしている。
今では、このような個性のある役者さんはいませんね。
儀作(高堂 国典)
村の長老。
何か困ったことがあると義作に相談に行き、決めてもらう。
「首を切られそうな時に、髭の心配をしてどうする」と言うセリフが好き。
立場の違う農民と侍
当然ながら侍と農民は立場が違く、一緒にいることすら考えられない。
侍
侍は、戦を渡り歩いているのだろうか。
プライドが高く農民を下に見ているため、農民のために戦うなど考えられない。
農民
米を作っても、年貢に取られ、野武士に取られ、泣いてばかりいる。
ずるい一面もあり、色々と隠し持っていたりもする。
などと、勝手に書いてみました。マニアックなファンも多い映画ですので「そんなの違うよ」と言う方もいるかもしれませんが、私の勝手な思いなので、クレームは遠慮してください。
「七人の侍は」まだやっているそうなので、ぜひ見に行ってください。
上映時間は3時間を超えますが、途中で5分間の休憩がありますのでご安心を。
この映画をみると、身が引き締まるというか、気持ちが強くなる映画です。
いい映画って、このような作品を言うのですね。


