松尾和也先生と男2人旅:ホテリ アアルト Part1

松尾先生が、ずっと行きたいと思っていたホテル。それが裏磐梯にある「at hotelli aalto(ホテリ アアルト)」です。

このホテルは建築家には特に有名で、あの伊礼智先生も「住宅デザイン学校」の宿泊施設として利用しています。伊礼先生の場合、宿泊施設といっても泊まるだけではなくてデザインを見たり、収まりを研究したり、寸法を測ったりしています。

ホテリ アアルトにつきましては、写真も多くなるので2回に分けてお届けします。

ホテリ アアルトに到着

ホテリ アアルトに到着したのは17時半過ぎ頃でしたでしょうか。まだ明るい中、今まで本では何度も見た建物の外観を改めて見る事ができました。

この、大屋根が特徴の建物は、元々は保養所として作られました。
その保養所を3人の建築家「益子義弘さん、河合俊和さん、大竹慎太郎さん」がリフォームして、2009年に「ホテリ アアルト」として開業しました。推測も入りますが、主屋は築50年を超えているようです。と言っても古さは全く感じられません。そこに、客室棟やレストラン棟が増築されました。

ロビーの天井は波

ロビーも落ち着いた雰囲気です。
家具も上品な物ばかり。右下にはYチェアが見えますね。

天井は、間接照明を利用した波型。

ホテルの名前「aalto(アアルト)」はフィンランド後で波という意味。このような所でも表現しているのかもしれませんね。

間接照明も、天井の壁から少し浮かしているのが上品で良いですね。
ここには双眼鏡が置いてあります。バードウォッチングができるようです。目の前には地面が直ぐにあるのですが、その仕掛けは別な写真で説明します。

ソファーの角には、さりげなくあの照明がおいてあります。

ロビーには真空管アンプを用いたオーディオセットがありました。
右にある長靴は、この近くの沼を見にくのに貸してくれます。足場が悪くなることもありそうです。

バードウォッチング

ロビーでも説明しましたが、窓の外に直ぐ地面が見えました。なんと、そのように見えるために地面を上げていたです。こちらから見ると全く違和感が無いのですが。ロビー側から見ても優しい雰囲気になっていました。

中庭

ロビーとレストランら見える中庭がこちらです。
建物の右手の部分がレストランで、朝夕食を頂く建物です。

こちらは、レストランに入る前にある扉から外に出た所です。写真にある森の暗くなっている辺りを入って行くと沼が有るそうです。10分くらいのコースと言っていました

それにしても軒が低いのが印象的ですね。でも、圧迫感は感じません。

レストラン

こちらがレストランです。暖炉がついていれば良かったのですが、流石にそれは無し。落ち着いた、良い雰囲気でした。

見てお分かりになるかと思いますが、どこも天井を低く抑えています。この高さがどこも絶妙で、落ち着きを感じさせてくれます。
低いのですが、狭さなどは全く感じません。

ホテルや旅館というと、天井がある程度高い方が多いですが真逆の設計です。

他にも、男2人のお客様がいらっしゃいました。松尾先生の事をジロジロ見ていたので、松尾先生に気がついたのかもしれません。

浴室

ちょうど誰もいらっしゃらなかったので写真を撮りました。

この外側に露天風呂があります。決して大きくはありませんが、小さなホテルなので十分なようです。

また、もう一つ別に浴室があります。そちらは時間に応じて男女が使い分けられるようになっています。私は、そちらの浴室の方が良かったかな。

このような場所でも、ずっと松尾先生と話続けていました。

新レストラン棟

こちらは、新しく作られたレストラン棟です。実際には、11時から17時まで宿泊された方向けのカフェとして利用されています。飲み物は、コーヒーからジュース、ワインなどのお酒まであり、自由に飲むことができます。

話によると、大工さんが窓の取り付け高さを間違えたのだとか。と言っても、全く違和感ありませんね。本当は天井に合わせる予定だったのかな。

松尾先生が注目していたのがこの照明。どこのメーカーで作っているのか調べていたのですが見つからず。調べてみるとオリジナルで作ったそうです。この浮遊感がとても良い。

レストランからデッキに出ました。ここから見える沼は、宿泊した部屋からも見える沼です。

この沼が、景色の重要なポイントになっています。

というわけで、次回は宿泊したお部屋をお伝えします。