まだ梅雨入り前ではありますが、日増しに気温が上がり、湿度も高くなってきましたね。
私たちの暮らしにも、少しずつ不快感が忍び寄ってきている頃ではないでしょうか。
こうした時期、多くの方がエアコンを冷房運転に切り替えられるかと思います。
確かに、室温は下がるのですが、どうでしょう? 本当に快適になったと感じられるでしょうか。
「涼しくなったはずなのに、なんとなくジメジメしている」
そんなふうに感じていらっしゃる方も多いのではないかと思います。
実は、快適さを左右する要素は「温度」だけではないのです。
温度と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「湿度」です。
あなたの部屋をハワイのような快適な空間に!
私はいつも、お客様に「ハワイの心地よさ」を例にお話ししています。
ハワイは気温こそ高いですが、それでもカラッと爽やかに感じられるのは、湿度が低いから。
湿度をコントロールすることで、私たちの住まいも、あの心地よさに近づけることができるのです。
では、どうすればよいのでしょうか。
答えはとてもシンプルです。
エアコンを「冷房」ではなく「除湿(ドライ)」で運転してみてください。

「除湿って、あまり効果が分からない」とお感じの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、最近のエアコンはとても性能が向上しており、適切に使えば、室温を過度に下げることなく、驚くほど快適な環境をつくることができます。
実際に、私の事務所でも除湿運転を活用しています。私のデスク周りの環境は、室温27度前後。
それでも、長袖のワイシャツを着たまま、汗ばむことなく過ごせています。

私の机の上です。
その快適さの秘密が湿度なのです。
下の写真に写っている測定器に注目していただきたいのですが、中央付近に「絶対湿度」という値が表示されています。
10.2g/kgと表示されていますね。(実は、この測定器は私がプログラムしているオリジナルです。)

目安として、室温が28度以下、かつ絶対湿度が12.5g/kg以下(相対湿度53%以下)であれば、私たちはとても快適に感じることができます。
実際、私が最も快適と感じたハワイの環境も、ほぼこの数値と一致していました。

今のお住まいは、昔に比べて断熱・気密性能が向上し、エアコンも高性能になっています。
だからこそ、正しい使い方を知れば、季節に左右されず、まるでハワイにいるかのような快適な住環境を手に入れることができるのです。
これからやってくる梅雨を、少しでも快適に乗り越えるために――
ぜひ、「温度」だけでなく「湿度」にも目を向けてみてください。
また、この環境を作ってくれるエアコンのオート機能もございます。
どのくらい効くのかは定かではありませんが、まずはオートを試してみて温度と湿度を比べましょう。思ったよりも湿度が下がらない場合には除湿機能を使うのも良いと思います。
お部屋ハワイ化チェック
実際に、あなたの環境がどのようになっているのか判断してくれるお遊びのWebツールを作ってみました!
温度と湿度を入れると計算してくれます。
あくまでもお遊びなので、参考程度と考えてくださいね!
あなたのお部屋をハワイに!
ご不明な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆さまの暮らしが、少しでも心地よいものになりますよう、心から願っております。