今まで住宅で注目されていた東急といえば、「断熱等級」や「耐震等級」ではないでしょうか。
多くの方から質問されるのは、地震に強いのか、断熱性能が高いのか、でした。
でも、それだけでは残念ながら省エネにはなりにくいのです。
そこで密かに?存在していたのが「一次エネルギー消費量等級」です。
「一次エネルギー消費量等級」を簡単にいうと、
「住宅の中で使われる設備はエネルギー消費量にも等級をつけてみた!」
ということです。
車も燃費がありますね。あれと一緒です。断熱性能が高くても、お家についている設備のエネルギー効率が悪ければ光熱費はかかってしまうのです。
ZEH水準が、等級6
では、今までのお家はどのくらいだったのでしょうか。
2025年、今年から適合義務化になったのが最低限のところで「等級4」です。
この等級4が基準となります。
そこから、10%削減したのが「等級5」
20%削減したのが「等級6」(ZEH水準)となります。
今まではここまででした。
この等級6ですが、2023年にで85.7%の新築戸建て住宅が達成しているのだそうです。
2022年は50%を切っていますので、急激に広がったのがわかります。
そこで、国交省は次の基準を考えてきました。
一次エネルギー消費量 等級7・等級8
今では多くの家がZEH基準に達していることがわかりました。
次にもっと高い目標を出してきたのが今年の補助金でも使われる「GX志向型住宅」です。
国交省がお得意のよくわからないまま出してきて、建築業界が大慌て、という状況になりましたが。
この「GX志向型住宅」で定められているのが一次エネルギー消費量等級を35%削減するということでした。
最初は35%かよ!と焦っていたのですが、すでに設備などは製品化されている物を組み合わせれば達成してしまうことがわかってきました。
エコキュートは高性能で高価な物を採用する必要があります。
と言っても、エスホームのお家ではそのくらいのようです。
全然ダメとか、そういうわけではありません。
この35%削減した家が、等級8になります。
では、等級7は?、と言いますと、30%削減したお家を言います。
国交省もわかりやすい図を作ってくれています。

それにしても、最近は補助金で釣って性能を上げていくのが毎年のようにありますね。皆さん今のうちに我先に、と補助金を使いますのでお家の性能はとても良くなったかと思います。
その分価格も上がってしまっている現実もあるので、頭の痛いところです。
それにしても、等級の数字が大きくなってわかりにくいですね。
等級を見直すかも!
それにしても等級が上がって、もう少しで2桁になりそうです。
ここの所は国交省も考えているようで、等級の組み替えを計画しています。

新しい等級を積み重ねて来ましたので、法律上でも使えない等級が下の方に残ってしまっていて違和感がありました。
それを一気に今の基準にしてしまおうということです。
2030年には、省エネ基準の最低限を断熱等級5と一次エネルギー消費量等級6のZEH水準へ上げると計画しているので、その頃に変わるかもしれません。
最初はややこしいかもしれませんが、そのうち慣れるでしょう。
ところで、エスホームのお家は断熱等級はいくつくらいなのでしょうか?
エスホームのお家は、断熱等級6!
エスホームのお家の断熱等級は、どのくらいなのでしょうか。
正確にいうと、断熱等級は地域によって違ってくるので一概にはいえません。
宇都宮を基準として考えると、5地域になりますのでほとんどのお家は断熱性能等級は6になります。
これは、お家の性能が0.46w/km2以上という性能を持っています。
(厳密にいえば、建物の形などで性能は変わります)
もっと性能を上げるのは簡単なのですが、コストも上がってしまい多くの方にお勧めしにくくなるので標準では上げていません。
もっと高性能のお家も作れますので、ご希望の際には言ってくださいね!
ところで、一次エネルギー消費量とはどのようなエネルギーなのでしょうか?
一次エネルギー消費量とは?
一次エネルギー消費量という言葉が出てきています。なんとなく使っていましたが、意味を理解しておいた方が良いと思いますので説明します。
一次エネルギーとは、「石油・石炭・天然ガス・ウラン・太陽光発電・水力・風力」などのように加工していない状況でのエネルギーを言います。
二次エネルギーは、一次エネルギーを加工てして使えるようにした物です。
なとなく二次エネルギーだけで考えれば良いように感じてしまいますが、そうでは無いようです。
それぞれのエネルギー効率が違います。
例えば、電気などは送電線の中で半分くらい失われてしまうという話があるくらいです。
そこで、大元の一次エネルギーまで遡って、実際に消費されているエネルギーの全てで考えています。
下の図の、左側が一次エネルギーになります。右側が二次エネルギーになってきます。その間で、多くのエネルギーが失われてきます。

設備メーカもどんどん高効率の製品を出してくるでしょう。
等級8が普通になるのは、それほど遠くではないかもしれません。
今の多くの設備では、どのくらい省エネになるのかが記されています。
興味がある方は、見てみてくださいね。
参考文献
国交省
住宅性能表示制度の見直しについて
【審議事項】
省エネルギー対策(一次エネルギー消費量等級)に係る上位等級の創設