ダイキンの加湿機能は、本当に働いているのか!実測した結果は???

今年の秋から教わり始めた家庭用空調設備の設計。その宿題の中で、空調設備が加湿していないと説明出来ない問題がありました。

「加湿するエアコンなんて、無いじゃん!」
と思ったのですが、
「ダイキンのうるさらは、加湿していると、言っている」
と思い出しました。

「あんなの効果無いよ」という書き込みも見ていました。

そうだよね〜、どこかで測定したいな〜〜〜、

と思っていたら、我が家にダイキンのうるさらが2台もあることを思い出しました。
それも1台は、私の寝室です!

「効果無い」という書き込みを見ながらも、時期を選べば十分利用できるという実感もありました。
そのおかげか、今でもまだ加湿器は利用していません。

そこで、いざダイキンエアコンの加湿能力を実測です!

外部環境を実測!

まずは、外の環境を測定しました。

外気温:10.1℃
湿度 :43.2%
絶対湿度:3.34g/KgDA
測定時間:20時12分

でした。何かおかしい。

というのも、車に表示されていた外気温は5℃だったのです。
そこで気象庁で宇都宮の環境を調べてみました。

気温:3.5℃
湿度:65%

測定器は、ケストレルと言って研究者がよく利用しているも。購入してまだ数ヶ月、壊れているとは考えにくい。
今度は、気象庁の温湿度で絶対湿度を計算してみました。そうしたら、

絶対湿度:3.15g/KgDA

と出ました。ということは、測定した温湿度も大きな間違いではなさそうです。多分、周りにマンションなども有るために環境が温まっていたのかも知れません。

測定部屋を実測!

測定する部屋は、私の寝室。寒くていられない三種換気扇のついた部屋なのでいつもはテーピングまでしている給気口も、この日は少し開けておきました。(念の為書いておきますが、三種換気の場合給気口を塞ぐのは厳禁です!)

机の上で測ったのがこちら!

室温:16.6℃
湿度 :38.6%
絶対湿度:4.56g/KgDA

外よりも絶対湿度が高いですね。もっと換気をさせておけば良かったと反省、、、。

まだ、エアコンはつけていません。

エアコン 稼働!

エアコンを稼働させました。

エアコンのリモコン、写真で拡大すると汚れが目立ちますね。

加湿の機能は、連続にしています。

今回測定したエアコンはこちらです。
2009年製なので、15年も前のエアコンです。なんとか頑張っています。ダイキンは、その頃から加湿機能をつけていたんですね。

加湿され始めました!

エアコンをつけて、暖かい空気が出始めた頃の測定結果がこちらです。

吹出口温度:40.0℃
湿度   :13.8%
絶対湿度 :6.39g/KgDA

となりました。

「湿度が13.8%なんて、カラっからに乾いている温風が出ている!」
と思われた方、ぜひもう一つの指針、絶対湿度を見て下さい。

屋内   :4.56g/KgDA
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
吹き出し口:6.39g/KgDA

4.56g/KgDAが6.39g/KgDAに1.83g/KgDA増えています。この数字が大切です。

一般的に言われる湿度は相対湿度で、実際の含まれている水蒸気の量は表していません。
今回指針に利用している絶対湿度は、実際に含んでいる水蒸気の量を表しています。

なぜこのようなことが起きるのかというと、空気の中に含む水蒸気量は、気温に左右されるからなです。

多い時には、10.00g/KgDAを超える時もありました。

と言っても、まだエアコンを動かしたばかり。前回の水分が残っているだけかも知れません。

私が作った、環境を教えてくれる測定器も、真っ赤だったのが湿度に関しては黄色になりました。

そこで、少し時間をおいて測ってみました。

吹出口温度:34.7℃
湿度   :20.2%
絶対湿度 :7.02g/KgDA

をキープしています。これを測った時は、私がお風呂から出た時なので少しは加湿してしまっているかと思いますが。

もう少し時間を置いてみると、私が作った測定器は緑になりました。ひとまず安心です。
(この時の水蒸気には、私から発散された分も含まれています。)

グラフにすると、加湿の状況もわかりやすい!

というわけで、グラフにしてみました!
キレイに並んでいますね。単位が違うのを無理やり載せているので、傾きのみを参考にして下さい。

オレンジ:室温(℃)
赤   :相対湿度(%)
青:絶対湿度(g/m3DA)
緑:絶対湿度(g/KgDA)
測定器:SwitchBotCo2センサー)

絶対湿度が2つありますが、絶対湿度には体積と重さで違った単位があるためです。一般的に日本で表示されているのは体積が多いのですが気温により体積は変動してしまうという欠点があります。そこで最近は重さで表すことが多くなりました。体積は、重さの約1.2倍の値になります。

15年前のエアコンでも、加湿していました!

やはり加湿していただん!
と改めて確認させていただきました。
私の感覚もあっていたということで、良かった良かった。

それにしても、15年経ってかなりくたびれていますが、今でもしっかりと加湿してくれるなんて、いいエアコンですね!