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9月6日に起きた「北海道胆振東部地震」。
日経ホームビルダーの2018年8月号を読んでいて驚きました。
なんと、記事の中に
「北海道で震度6弱以上の地震に見舞われる危険性が高まっている」
と書いてあったからなのです。
この記事は、政府の「地震調査研究推進本部地震調査委員会」が6月26日に発表した「全国地震動予測地図」の2018年版により書かれていました。
私も、北海道で地震が起きたと聞いた時、北海道での地震の確率が増えているとどこかで聞いていたような気がしていたのですが、間違いではありませんでした。
今回、この記事は建築関係の方は読んでいる可能性が高いので、本当に地震が発生して驚いた方も多いでしょう。
何しろ、地震の予測がとても難しい事も知っていますから。
全国地震予測地図 2018年版のポイント
「地震調査研究推進本部地震調査委員会」では、ポイントとして以下のようにまとめています。
これから、地震の起こりやすい場所は?
下の図は、ポイントに掲載されていた図を拡大したものです。
今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の高い場所を示しています。
色の濃い場所が、確率が高い場所です。
よく見ると、今回の地震の分布とは少しずれている気もしますが、まあ良いでしょう。
これから、どれだけの揺れが起きるのか?
下の図が、どれだけの揺れが起きやすいかを示した図です。
赤い色の方が、大きな揺れが起きる可能性があります。
北海道は、どのように評価されていたか?
ポイントには、以下のように書かれています。
「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確 率」の地図では、北海道南東部や仙台平野の一部、 首都圏、東海~四国地域の太平洋側および糸魚川-静岡構造線断層帯の周辺地域などの確率が高い。な お、2017年版に比べて、以下の違いがある。
(1) 北海道では、千島海溝沿いで発生するプレート間 巨大地震および超巨大地震(17世紀型)を新たに評価 したことによる確率の増加
(2) 四国地域の活断層の評価結果による確率の違い は微少
(3) 確率の評価基準日の変更に伴う年次更新で、確率 がわずかに増加
北海道での地震の増加をはっきりと書いていますね。
(文字の赤色は、わかりやすく私が着色しました)
栃木の地震活動
それでは、栃木の地震活動はどのようになっているのでしょうか?
下の図が、栃木の地震活動です。
プロットされているが、震源になったところ。
1600年代からの地震を表示しています。
そんなに昔の震源までわかっている事に驚かされます。
那須には大きな関谷断層がありますが、ここが動く確率は低いようです。
東日本大震災の時には、死者4名、負傷者133名、建物全壊261戸などの被害が生じていますので注意が必要ですね。(平成29年12月8日、警察庁調べ)
[char no=1 char="西村ヘル左"]地震予測というと、何十年も前から起きると言われて起きていない地震もあり信憑性を疑ってしまう事もあります。
しかし、地震の災害も多くなり研究も進んで来ているようです。