気になる「事故物件」、栃木にも多いの?

最近話題の「事故物件」

土地探しなどをしていると、たまに出てくる言葉が「事故物件」。
ここ数年、聞く事が多くなったように感じます。

もともと事故物件とは「殺害・自殺」などが有った不動産に対して使われていました。

簡単に言うと、事件性があるような不動産です。

栃木県内でも、宇都宮でも、数年に1度はテレビに取り上げられるような事件が起こっています。

そのような事件の有った建物や土地を「事故物件」と言います。

事件があった建物を購入することを嫌う方も多いので、販売価格も大幅に安くなります。
通常の半分くらいの価格で発売されていることもありました。

ところで、最近聞く事が多くなったと言いましたが、そんなに事件が多くなったのでしょうか?

そのような印象はありませんよね。

実は、聞く事が多くなった理由の多くは、間違った解釈でマスコミが報道していることにあるようなのです。

小児科病棟があったから事故物件

「事故物件」について、気になっていたのでブログを書こうと思っていたら、このような記事がネットに上がってきました。



簡単に説明すると、

  1. 三浦さんが住んでいた家の家賃が安かった。
  2. 住んでみたら怪奇現象が起きました。
  3. タクシーの運転手さんに、病院の跡地だった、と聞いた。
  4. だから事故物件!

という考えです。

病院と言っても小児科病院だったらしいですが、何か事件でも起きたのでしょうか?

もし、問題があることを知っていて安くしていた場合、それを告知しなかったのは大きな問題にはなってはくるのですが。

「事故物件」と言う言葉は俗称で、正確には「心理的瑕疵」と言います

きちんと説明するには「事故物件」と言う言葉では限界があるので、正確な言葉をここから利用しましょう。

正確には「『心理的瑕疵』がある物件」と言うことになります。

「心理的瑕疵」とは、「その事実を知った場合、購入者(賃借者)が気にする要因」の事を言います。

この「心理的瑕疵」、この説明だけだとものすごく広く解釈できてしまいますよね。

例えば、殺人事件、自殺、お墓があった、などの場合には、告知する必要がありそうです。

では、「孤独死」はどうでしょうか?
この場合、その状況によって大きく変わる事があるようです。

このように曖昧な部分が多いため、実際に裁判も少なくありません。

最近の不動産屋さんはしっかりと教えてくれるところが多くなりました。

ただし、あくまでも判明した範囲までです。

また、何年前の事まで告知するのかは、明確に定められておりません。

土地の歴史を知る

最近は、「地歴」と言って、その土地の歴史を説明が注目されています。。

最近まで何が建っていたのか、なぜ販売する事になったのか、などなど。その土地の歴史です。

ちょっとした歴史探検みたいですね。

気をつけたい、近所のご意見

土地の売買をした時に、困った経験をした事があります。
それは、変な噂をしていく人がいるのです。

その方は 「ここには、墓があったんだ」
と言って去って行きました。

念のため調べましたが、そのような事実はありませんでした。

安易に利用しないで欲しい「事故物件」と言う言葉

長い歴史を考えると、色々な事が起きます

親族の複雑な事情があることもありますので、安易に「事故物件」と言う言葉を使うことはお勧めしません。

ネットが発達した現在、噂はとても怖いです。

ありもしない事実を、冗談半分に発言した事が広がってしまい、事故物件を扱っているサイトにでも表示されてしまったら、大変な事です。

資産価値が半分になってしまうかもしれません。
1000万円の土地が、500万円とか。

本当に事件が起きた物件だとしても、気をつけてあげてください。
悲しんでいる方がいらっしゃる事でしょう。
そのような方の気持ちも、察して欲しいのです。

幽霊は「事故物件」にはなりません

今回の三浦さんの記事で気になるのは、

  • 子供の足音が聞こえる
  • 金縛りに合う
  • 廊下で黒い渦のなかから人が出てくる

などの怪奇現象が起きていると言っている事です。

これらでは「事故物件」にはなりません。

裁判で争う場合「オバケ・幽霊」は理由にならないためです。
そんな事、優秀なマスコミが知らないとは思えないのですが。

マスコミが、ネタ作りに面白おかしく煽っているだけです。

あなたは、同じように言葉を使わないようにしてくださいね。

競売物件は事故物件か?

ところで、返済できなくて売りに出された物件「競売物件」は「事故物件」でしょうか?

と言うのも、私が住んでいたお家は、まさに競売物件で売りに出された家だったのです。

前に住んでいた人は、事業に失敗し夜逃げしたらしいのです。

前に住んでいた方と同じく事業をしている私にとって、「心理的瑕疵」があると言っても過言ではありません。

この事を神主さんに相談しました。
その答えは、

「そんな事、気にするな。
 3ヶ月で慣れるよ!」

でした。
なかなか面白い神主さんなのです。

おかげさまで仕事の方は順調なので、気にしなくてよかったのでしょう。

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