栃木でお家を建てる時、風通しをしっかりと考えておくととても気持ちの良いお家をつくる事が出来ます。
この風通しの良いお家をつくるには、ちょっとしたコツが必要なので、紹介します。
風の向きはどのように考えれば良い?
風通しの良いお家を考えるとき、最初に皆さん悩むのが風の向きです。
そもそも、お家にはどのように風が吹いているのでしょうか?
実は、この点がとても難しい。
例えば、栃木県内での風向を調べてみると、下のようになっています。
(日本気象協会 HPより 2018年5月13日)
場所によって、バラバラですよね。
天気や周りに建っている建物によっても変わってしまいます。
そこで、基本的に南から北へ流れると考えて間取りを作ります。
風の入る窓と出る窓が大切
風を通そうとすると、1ヶ所の窓を作るだけではうまくいきません。
風が、入る窓と、出る窓が必要になります。
例えば、下の写真がそうです。
左側の窓は、もう少し奥の方が効果は上がってきます。
効果がもっと高いのは、北側に窓を配置する事です。
と言っても、北側はなかなか窓を配置しずらい場所なんですよね。
そこで効果的に使いたいのが、階段の窓です。
最近増えたリビング階段と、階段の窓の位置を調整するとかなりの風が通り抜けます。
特に、階段の窓は北側にある事が多いので上手に使ってくださいね。
この階段窓の前に立つとヒューヒュー風が吹いている事が多いので、この窓の効果が良くわかりますよ。
風量は、小さい方の窓のサイズで決まります
「南側の窓を大きくして、北側に窓を付けたのに思ったほどの効果がない」と思われる事があります。
ここでもう一つ大切な事があります。
家の中を通る風の量は、小さな窓のサイズによって決まるという事です。
南側をいくら大きい窓にしても、北側に小さい窓だけでは風はよく通ってくれません。
先ほど紹介した階段の窓は、比較的大きく取りやすいので上手に使ってくださいね。
2階は暑くなりがちなので、風を通したいですよね。
しかし、暑くなった空気は上に登るため、階段窓のように下にある窓へはなかなか抜けてくれません。
そこで、2階廊下に窓を付けたり、クローゼットの窓を有効に使えるようにすると良いですね。