日本の将来を感じる「ぼくはイエローでホワイトデ、ちょっとブルー」

5時に夢中!

とちぎテレビで見る「5時に夢中」。

とても個性的な人ばかりが出ていてなかな面白く、最近時間があると見るようにしています。

個性的と言っても、変なことばかりを話しているわけではありません。

出ている人がなかなか凄い人ばかりなので、貴重な話も聞く事があります。

その一つが、この本でした。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本。

なんとなく、珍しいタイトルですよね。

「5時に夢中」の中で、ベタ褒めでした。

テレビが見終わった後も、この本のタイトルが頭の中にあるヨーグルトに突き刺さり、忘れられなくなってしまったのです。

本屋さんにはしょっちゅう行くので探したのですが、なかなか売っていません。

この本のタイトルも、私の頭の中のヨーグルトに沈み始めていました。

八重洲ブックセンター

東京に行くと寄るようにしている本屋さんが「八重洲ブックセンター」。
東京駅のすぐ近くです。

いつも、8階にエレベーターで一気に上ります。

その日は、ホールで「乙武 洋匡」さんの講演会をやっていました。
ドアのガラス越しに乙武さんを見る事ができました。
講演を聞いてみたいと思ったのですが、予約が必要な様子。

諦めのいい私は、すぐに動き始めました。

8階にあるホールの隣にある階段を降りていくのが、私のいつものコースです。

と言っても、全ての階を見るのではなく、私が行くのは建築とコンピューター、経済関係の本があるフロアーがほとんど。

それでも、1時間以上はすぐに過ぎてしまいます。

最後は、2階からエスカレーターで1階まで。

そのエスカレーターで降りた正面の壁には、今売りに出している本が並んでいます。

その日は、その本棚がまっ黄色でした。
この本が、並べられていたのです。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

私の頭の中にあるヨーグルトに埋れかけていた「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が、ヨーグルトを付けたまま私の中に入ってくる瞬間でした。

本の内容は、イギリスに住んでいる日本出身の母親と中学生になった子供のノンフィクション。

本はたくさん買いますが、ノンフィクションの本は初めてというくらいに読みません。

気になって気になって、珍しく帰りの新幹線の中で読み始めてしまいました。

そこから見えてきたのが、日本の将来でした。

日本の将来をイギリスにみる

イギリスというと、あなたはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

ロンドンの議事堂や、エリザベス女王、それにお金持ち?
007も忘れられませんね。

イギリス人とは、あるツアーで10日ほど一緒に旅行をしたこともあります。
そこから身についたイメージは、お洒落で、しっかりした国。

実情は、そんなに簡単には行かないようです。
古い映画だと「我が谷は緑なりき」にも描かれていますが、かなり前から貧困層も増えているようです。

この本を読んで知る事がたくさんあります。
移民に、貧困層に、政治に、宗教。
世界のありとあらゆるものが混じり合っている、それが今のイギリスであるという事。

読み進めていくうちに、日本もこのようになっていくのではないか、と考えさせられました。

日本は、今以上に貧富の差も大きくなると言われています。

人口減少を解決するには移民しか無いという人も少なく無いようです。

それに伴い、差別や宗教も出てくるでしょう。

世界1を誇っていた産業や技術も、過去の事になる。

日本の人たちは、それに対してどのように対応していくのか、熟慮しなくてはいけ無い時期がくる。

考えさせられ、ドキリとする本、それが「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でした。

参考文献

  • タイトル:ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • 著者:ブレイディみかこ
  • 発行所:株式会社 新潮社
  • 価格:1350円(税別)

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