成毛眞さんをご存知でしょうか?
知らない方も多いと思いますが、日本の、いや世界のコンピューターの基礎を作った人の一人です。
何しろ、日本マイクロソフト代表取締役社長まで勤めたのですから。
社長になったのが1991年、退任したのが2000年。
あのWindows95が発売されたのが1995年、1998年にはwindows98が発売され、日本のパソコンが一変した時の社長を務めています。
もちろん、アメリカの本社でも活躍され、色々と武勇伝もあるそうです。
現在では何をしているのかといえば、物書きのようなことをされています。
FBへの書き込みも多いのですが本もたくさん出されています。
その一冊が、今回紹介する「2040」
今、20年後を予想している本です。
20年前には、スマホもなかった!
20年後の2040年を予測する前に、20年前を考えてみる。
20年前というと2000年頃。
インターネットはありましたが、まだスマホもなかったのですね。
中国も、今ほど力がなかった。
ところが、日本のGDPは2010年に中国に抜かれ、中国は日本の3倍のGDPになっています。
何よりも、技術力を確実につけてきました。
見た目は大きく変わっていないように感じますが、この2つからも世界は大きく変わっていることがわかります。
「天災は必ず起こる」
テクノロジーのことから年金のことまで書いている本ですが、最後のchapterは災害について書いています。
そのタイトルの一つがこちら
「このまま温暖化が進むと、飢餓に道た世界が必ずくる、」
そうなのです。
温暖化は確実に進んでいます。
そのためにも、住宅会社はエコな住宅を作らなくてはいけない使命を持っています。
温暖化で起こる大雨にも注意しなくてはいけないと言っています。
そして、地震災害について
「遠くない将来に確実に起きると言われているのが、南海トラフ地震と首都直下型地震である」
今までも、来る来ると言われながらなかなか来ない東海地方の地震。
30年以内に70%で起こると書いています。
70%って、物凄く高くないですか?
ほぼ、起こると言っているようなものです。
30年というと長いように感じるかもしれませんが、住宅ローンの借り入れ期間は35年。
そのように考えると、絶対的に未来の話ではありません。
問題は、災害だけではありません。
その後の世界です。
経済損失は、1000兆円以上!
震災を乗り越えたとしても、その後のことも考えなくてはいけません。
それが、経済損失です。
首都圏直下型で778兆円、
南海トラフで1410兆円、
が予測されています。
一般的に国家予算は約100兆円。
2021年の一般会計は106兆円。
東日本大震災の復興予算が32兆円。
そのように考えると、被害額が桁違いに大きいことがわかりますね。
これでは簡単に国が国民を助けるのが難しい状況になることも予測できます。
このようにも書いています。
「こちらの都合に関係なくウィルスは到着するし、自然災害も起こる、」
巨大地震のリスクは経済にも大きく影響するということからも目を背けてはいけないのです。
富士山は噴火する?
この本にも書いてありますが、あの松尾さんからも話が出て驚いたのが「富士山」の噴火。
富士山は、いつ噴火してもおかしくない状況なのです。
現実的に噴火すると、灰が首都圏にも降り注ぎ機能が麻痺すると予測されています。
噴火は、地震よりは予測しやすいとは思いますが、要注意ですね。
災害の際、経済も考える
家づくりで災害を考えるとき、強い家などを考えると思います。
しかし、それだけではこれから乗り切れないかもしれません。
災害の後に、しっかりと生活をできるのか経済についても考えておかなくてはいけないのです。
預貯金がどのようになるのか、よ〜く考えながら計画を建てましょう。