宇都宮市若草の私の家、地盤改良工事が始まりました!柱状改良工事と言って、地中にコンクリートの柱をつくります!

お家を建てる際、地盤は大切です。
どんなに良い家をつくっても、地盤が弱くて傾いてしまっては元もこもありません。

そこで、地盤が強いか弱いかを判断するための調査を行い、地盤が弱いと判断された場合には地盤改良を行って地盤を強くしてあげる必要があります。

費用もかなりかかりますので地盤補強をしなくて良い方がいいのですが、将来の心配を考えるとしっかりとした地盤改良をする事をお勧めします。

地盤改良には数種類あり今回は「湿式柱状改良」という方法を採用しました。

湿式柱状改良とは、コンクリートの柱を地面の中に作る工法です。
柱の直径は60cm。
結構太いですね。

それでは、どのように行うのか順を追って見ていきましょう。

ポイント出し

最初に行うのが、工事を行う場所に印をつける事です。

事前に会社の方で「地縄」という、配置を示す紐を貼ります。
それを参考にして、正確な位置を出し直します。
写真の青い点々がそれです。

配置の確認

お家の配置を確認します。
配置というと、どこにお家を作るかということだけに思われるかもしれませんが、どの高さに作るのかを確認することも大切です。

配置(水平位置)の確認

配置を確認します。ここで間違えると大変なことになってしまうので、慎重に行います。

配置は、確認申請(事前にどのようなお家を作るのかを審査してもらいます)の時に決められた寸法で行います。

わかりやすい配置寸法だといいのですが、塀があったりすると正確な位置を出しにくくなります。

今回は、特に障害物もなく、境界杭も入っていたのでスムーズに進みました。

スムーズに進みはしたのですが、実は直前に変更をしています。
北側に50cmずらしたのです。

このような変更もできますが、間違いを起こしてしまうと違法建築になってしまうような重大な問題を起こすことがあります。

出来るだけ、早めに位置を決めておくようにしましょう。

配置高さの確認

次に確認するのが、配置高さの確認です。この高さは、お家の高さを決める重要なポイントです。

高さには、2種類あります。
BM(ベンチマーク)とGL(グランドライン)です。

BMは、高さの基準となる場所です。
GLが、お家の高さの0地点です。一般的に書かれている立面図の地面の位置がこのGLになります。

これら2つの事を地盤改良工事屋さんと打ち合わせをします。

高さといっても、現場でお打ち合わせをしてもほとんどの方はご理解いただけないようです。ポイントとしては、配置高さを決めるときは敷地とお家の基礎の中に水が入らない高さにする事に気をつけましょう。

配置を間違えた!

「配置を間違える」そのような有ってはいけないことが起きることもあります。

私の知り合いの工務店でも最近有ったようです。

以前聞いた話では、1000棟に1棟の割合くらいで起きているのではないか、と言っている人もいました。

このようなことが起きないように、エスホームでは配置の確認を2人でするようにしています。

土質を調査する

次に、土質を調査します。

これは、柱を作るコンクリートはアルカリ性なので酸性には弱いのです。そこで、土が酸性ではないか確認します。

写真右の土に刺さっているのが測定器です。

問題なく工事ができそうです。

湿式柱状改良の材料をつくる!

次に、湿式柱状改良の材料を作ります。

写真の上に吊るしてあるのが原料で、下の車に乗っている機械を用いて水と混ぜます。
前回、仮設水栓の説明をしましたが、このように水を利用するためにも大切なのです。

この機械から右につながっているホースにより、柱をつくる機械に送られます。

柱をつくる!

次に、柱をつくるために大きなドリルで穴を開けていきます。

そのマシンがこちらです!

先端を拡大して見て見ましょう!

このドリルで、地面をグリグリします。

掘り始めると、このような感じです。
上の方についている青くて筒状の物が下に下がってきます。

深さにもよりますが、強い地盤まで掘り進めていきます。

あのドリル、穴を掘るだけではなくて一緒にコンクリートの液も出してくれます。
グリグリをすれば、一緒に柱を作ってくれる優れ物なのです!

できた柱がこちらです!

と言っても、まだ高さなど微調整をしていません。
これから整形をしていきます。

高さを整える

杭の打ち込みが終わったら、杭の天端をキレイにします。

白の丸い輪っかが描かれていますね。
今回の現場は、杭の高さが4種類あリマス。
高さ毎で色を変えてわかりやすいしています。

これで終わりではありませんでした。色々出てきますね!

地中に何かが入っていると地盤改良工事はできません。
そこでバックフォーなどで掘ることもあります。

色々と出てくるわけです。

業界的には「ガラ」と呼びますが、このような石やコンクリートの破片、よくわからないものまで色々。

大きな石もありますが、あのような物があると杭が入っていかなくなってしまうわけです。

動画で、実際にどのよう行なっているか見て下さい!

このような杭工事は、通常1日で終わります。

今回の工事は2日かかるので、明日まで続きます。

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