宇都宮市の二酸化炭素と、神田の二酸化炭素の濃度は、それほど変わリませんでした!

家づくりをしていると、さまざまな事が気になります。

例えば、二酸化炭素濃度。

「今のお家の中には換気扇があるので大丈夫!」
と思っているかもしれませんが、それは本当でしょうか?
換気扇の能力は、2時間に1回、空気の入れ替えをする能力を持っています。

それでは、二酸化炭素を測ってみましょう!

宇都宮の二酸化炭素は400pm

まずは、外で測ってみました。
実は、この測定がとても重要なのです。
理由は、後ほど説明します。

測定器は「ZG106」

実は、あの松尾先生から教わった測定器を購入したかったのですが、現在では販売されていないようなのです。
10年以上使っているとおっしゃっていました。
調べてみたら電池ボックスが原因でリコールがかかっていたとか。
電池ボックスなので、測定には問題なさそうですが、発売はやめてしまったのですね。

松尾先生と同じものを購入したかったのですが、手に入らないために別な機種を購入しました。
それがこの「ZG106」
形は松尾先生の測定器と一緒なのですが、番号と色とシールが違います。

測定場所は、事務所の北側で日陰のところです。
というのも、測定データが安定しないので、1時間ほど置いておきたかったから。

結果は「400ppm」
なんとも、切りの良い数字ですね。

事務所の中は、1125ppm

事務所の中でも測りました。
測定時刻は、午後の6時頃。
そこ結果は、こちら!

表示は1125ppmになっています。

この数字は、人がどれだけ建物の中にいるかによってかなり違ってきます。

朝は、換気扇の効果か、500ppm付近。
事務所の中で、人が多いと1500ppmを超えることもありました。

2000ppmを超えると、頭が冴えなくなり作業効率がかなり落ちるようです。

測定器のシールには、700ppm〜1000ppmは「換気が不十分」と書いてあります。

東京の神田は412ppm

先日、用があり東京の神田に行ってきました。
もちろん、この機会にと2酸化炭素を測定!
下の写真のように、バルコニーに1時間ほど置きました。
小雨の降る11時頃です。

東京のましてや神田です。
さぞかし空気が悪いだろうと思っていたのですが、その結果がこちらです!

栃木とほとんど変わらない412ppmでした。

思ったよりも少ないですね。

日本で二酸化炭素を公表しているのは3ヶ所のみ!

ところで、気象台も二酸化炭素を測っているに違いません。
測定器の誤差を知るために、宇都宮市の測定結果を探しました。

ところが、宇都宮市の気象台では、二酸化炭素を測定していないのです。

それだけではありません。
気象台では、3ヶ所の測定値しか公表していません。
その場所が、こちらです!

① 南鳥島 :日本最東端
② 与那国島:日本最西端
③ 綾里  :大船渡の近く

いや〜、すごいですね。
こんなに遠くでも環境測定をしているのです!

って、驚いて良いのかどうか。
どう考えても、栃木県や東京都の二酸化炭素濃度を比較するには遠すぎます。

多分、地球規模の2酸化炭素を測定しているのでしょう。

その結果がこちら!

二酸化炭素は激増中!

調べてみて、驚きました。
2酸化炭素は、こんなに増えているのですね。

約30年前の1988年が350ppmで、2020年が420ppmにまで増えています。

キレイな右肩上がりです。

その結果、二酸化炭素が2割近く増えてしまっているのです。

空気を汚している国はここ!

今度は、地球規模で二酸化炭素を出している地域を見てみましょう!

気象庁のHPに掲載されている
「二酸化炭素濃度 球面分布図 | 二酸化炭素分布情報」
を見てみましょう。

う〜ん、お隣の国が、かなり濃いですね。

東京あたりも、うっすらと濃くなっています。

アメリカも、東は濃くなっていますね。
街が、どのあたりにあるのかがわかるようです。

南半球は、比較的二酸化炭素が少なさそうです。

地球は温暖化へ!

今、地球は温暖化へと向かっています。
生態系も変わりつつあります。

その原因の一つが、この二酸化炭素です。

温暖化を少しでもくい止めようと、家づくりも変わっています。

それが「省エネルギー住宅」です。

この4月からも、法律が変わりました。

少しでも未来のために、エコな住宅を作ることが求められています。

二酸化炭素は、測りにくい

2酸化炭素を測ったことはありますか?

正確に「あります!」と答えられる方は少なそうです。

というのも、二酸化炭素の測定は難しそうだからです。

二酸化炭素の測定器は思ったよりも高価でした。
今回購入したのも2万円近くします。

そこで、2酸化炭素の測定器を作ろうかと思い調べました。

ところが、キャリブレーション(較正)が必要とセンサーの説明に書いてあります。

どうも、温度のように絶対的は数字を持っているセンサーはあまりなさそうなのです。

そこで、一つの基準となる測定器を購入しました。

購入して分かったことは、この測定器自体もキャリブレーションが必要だったということです。

宇都宮で測定した400ppmは、製造会社がキャリブレーションをして400ppmにしていそうです。

実際には420ppm付近を示さなくてはいけないはずなのですから。

そのような一面も感じた、二酸化炭素の測定でした。

参考資料

気象庁のホームページ:2021年4月15日

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