宇都宮市で「ブロック塀等撤去費補助制度」が始まりました!

今年あった大阪での地震では、お子さんが塀の下敷きになり残念ながら無くなったという事故がありました。

今までも地震の際には何度も塀の事は話題になっていたのですが、思ったよりも対策は進んでいなかったのですね。

とうとう宇都宮が動きました!

宇都宮市でも、東日本大震災の際には塀が倒れました

私も、東日本大震災の時には、大谷石の撤去などを手伝いました。
下の写真が、私が撤去した宇都宮市にあった大谷石の塀です。

倒れた塀

大人2人でも持ち上がらない程の重さ。
これが少しでも体に当たれば何らかの大怪我をするのは間違いないでしょう。

宇都宮市がブロック塀を撤去する費用を補助します!

少しでも危険なブロック塀の除去を進めるために、宇都宮市が補助を出す事にしました。

そのHPがこれです。

宇都宮市ブロック塀等撤去費補助制度

すでに補助金の相談は始まっています。

宇都宮市で対象となるブロック塀は?

道路・公園・公共施設に面する道路。

特に、子供や通る人達の安全を確保するために撤去が必要な塀が対象です。

高さは、道路から80cmの高さを超えるもの、かつブロック塀の高さが60cmを超える塀です。

上の写真に写っている私が撤去した大谷石の塀は、補助金が出ないかもしれないですね。

宇都宮市から補助金はいくらでるの?

撤去をおこなった塀の見つけ面積1m2につき1万円を掛けた金額と、見積額とを比べて、少ない金額が補助金となります。

限度額も決まっています。

  • 一般用の道路:補助対象額の二分の一で、10万円まで
  • スクールゾーン:補助対象額の四分の三で、15万円まで

となっています。

子供達が使う道路は、優先的になっていますね。

ここに書いた以外にも、細かい決まりがあります。
詳しくは、下記宇都宮市のHPでご確認ください。

http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/machi/kenchiku/shidou/1016599.html

あなたの家にある塀を確認してください!

ブロック塀の点検チェックポイント!

国土交通省の日本建築防災協会が発行している「地震からわが家を守ろう」というパンフレットに書いてある、ブロック塀の点検ポイントをまとめました。

塀は高すぎないか?

塀の高さが「地盤面から2.2m以下か」を確認してください。

ブロックは、1段が20cmなので、身長よりも高い10段以上あると危険と考えて良さそうです。

塀の暑さは十分か?

塀の厚さは10cm以上は必要です。
一般的なブロック塀は12cmはあるはずです。

しかしながら、見ただけではわかりませんので測って確認してくださいね。

高さが2mを超える場合には、15cmは必要です。

控えの壁は有りますか?

塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突き出た控え壁が必要です。

控え壁とは、塀を支えるために直角に付けた短い塀の事です。

基礎は有りますか?

ブロック塀の下には基礎を作ります。

ブロックの下に、コンクリートが有れば、それが基礎です。
地面に埋まってしまっていることもあります。

塀は、健全ですか?

そもそも、傾いていたり、ヒビが入ってしまっている塀は危険です。

ブロックの間にあるコンクリートが割れてしまっていることもありますので、そこも確認してください。

塀に、鉄筋は入っているか?

これは、見るだけでは調べるのが難しい項目です。

ブロックには穴が空いているので、そこに鉄筋が入っているかを調べてください。
と言っても、見ただけではわかりませんね。

埋まっているので、専門の測定器などを使わないとわからない事が多いのです。

大谷石のような塀のチェックポイント!

栃木県では、宇都宮以外にも多い大谷石の塀。

ブロック塀よりも基準を厳しく見ておいてください。

他にも、レンガ造・鉄筋の入っていないブロックはこちらで点検してください。

塀は高すぎないか?

塀の高さが「地盤面から1.2m以下か」を確認してください。

だいたい腰くらいの高さでしょうか。

塀の暑さは十分か?

大谷石などはそれなりの厚さはありますが、確認してください。

控えの壁は有りますか?

塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突き出た控え壁が必要です。

ブロック塀は、高さの1/5倍以上でしたが、大谷石の場合には厚さが基準になっている事に注意してください。

基礎は有りますか?

これは、コンクリート塀と一緒です。

塀は、健全ですか?

そもそも、傾いていたり、ヒビが入ってしまっている塀は危険です。

大谷石などは、手で揺らすと揺れる場合があります。
大谷石は鉄筋などが入っていない場合がほとんどですので、撤去をオススメします。

また、冬に凍ってしまい、表面が剥がれたり割れたりすることもあるようです。

塀に、鉄筋は入っているか?

レンガ造や大谷石の場合には穴が空いていませんので、鉄筋が入っているない場合が多いです。

それだけ、倒れやすい一面も持っていますので、気をつけてくださいね。

 

[char no=1 char="西村ヘル左"]私の家のブロック塀も壊そうと思っていたので、この補助金を使おうと思ったのですが残念ながら一般の通路に面していないので対象外でした。

しかしながら、ご自分のお家の塀が倒れてどなたかが怪我などをされると、責任問題にも発展しかねません。

利用できる方は、この機会にご利用ください。[/char]

参考文献:

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