多くの職人さんが頑張ってくれたおかげで、グリッドポストの固定まで辿り着きました!
ありがとうございます。
今回は、グリッドポストを固定します。
ケミカルアンカー
グリッドポストは、ケミカルアンカーで固定します。
それが、こちらです。
ケミカルアンカーとは、ボルトとコンクリートをくっ付ける接着剤のような物です。
一般的に、ケミカルアンカーは利用しません。理由は、弱いから。
ただし、リフォームの場合などでアンカーボルトを増やしたい場合には利用します。新築でも、増やしたいという場合などにも利用することはあります。
今回のケミカルアンカー施工は、アンカー施工の専門業者さんに依頼しました。専門業者さんがやらなくてはいけないというわけでは無いのですが、重要な部分の施工でもあるためです。
専門業者さんだけあって、知らないことも教えていただきました。
それは、今回利用するケミカルアンカーは、一般的に使っている物では無いということ。一般的には有機質の物を利用しているそうです。
今回グリッドポストで利用されている「C・C&アンカーE」は、無機質なのだそうです。何が違うかというと、今回のケミカルアンカーは燃えません。
「燃えないのか〜、」と思いましたが床下のこの部分が燃えることは考えにくいので、そのためにこれを選んだとは思えませんが。
建築の世界では、強度を厳密に計算しているので指定されたらそれを利用するのが鉄則です。
アンカー屋さんも調べてくれて、施工することになりました。
それでは、施工方法を順に追っていきましょう!
穴あけ!
まずは、穴あけです。
穴の深さは100mm、10cmですね。
コンクリートというと硬そうですが、実際に硬いのですが、ドリルで簡単にあいていきます。
たまに鉄筋にぶつかる時もあるのですが、その際には少し角度を変えて開けていきます。
本来であれば鉄筋に当たってしまうのはいけないのですが、どうしてもそのような場所が数ヶ所ありました。
アンカー屋さんに聞くと、これだけ鉄筋に当たらないことは珍しいのだそうです。
コンクリートの穴を開けると、その粉がこんもりと山を作ります。
お掃除!
次に、お掃除をします!
掃除機で吸い取ります。先端には細いチューブを付けて、穴の奥に入っている粉まで吸い出します。
ブラシなどでもゴシゴシして埃を取ります。
下の写真の、上の方がブラシ、下の方が埃を吸い取る掃除機につけるチューブです。
ボルトを止めていきます!
掃除が終わったら、最初にお見せしたケミカルアンカーを穴の中に入れ、上からボルトを差し込みてドリルで止めていきます。
ケミカルアンカーのケースはガラスで出来ているため、それを割りながら打ち込んでいきます。
ナットは、空回りしてしまわないようにワッシャーを挟んでダブルナットにしています。
完成です!
これで、アンカーボルトの固定は完了しました。
ケミカルアンカー自体は、手で触るとコンクリートのような感触です。
強度が出るには、気温によっても違ってきます。今回は、気温が5度ほどでしたので6時間ほどは硬化養生の時間が必要です。
今回は、2日間ほど養生期間を置きました。
ボルト締め!
2日目にボルト締めです。
目標トルクが40Nmと指定されていたので、トルクレンチを利用して締めました。
これで、ガッチリと完成です!