宇都宮の水道水は、こうして作られていた!

生きていく上で大切な「水」

家づくりの上でも水道は大切ですが、実際に水をどこでどのように作られているか知らないものです。

そこで、宇都宮の水道事務所へ行って学んできました!

今回お伺いしたのは「鬼怒水道事務所」。
宇都宮から高根沢に向かう途中で渡る鬼怒川を渡りきったところを右へ渡ったあたりにあります。

 

この水道事務所は、宇都宮の東側だけではなくて、芳賀や真岡にまで給水しているそうです。
かなり広い範囲に給水しているのですね。

もう一つ驚いたのは、2種水の水道水があったと言うことです。

  1. 水道用水供給事業
  2. 工場用水供給事業

1の「水道用水供給事業」が、家庭などに送られるキレイな水道です。
2は、工場などに送られる少しキレイになった水です。

確かに、工場では一般の家庭用ほどのキレイな水は必要ないかもしれませんし、それよりも量が欲しいのかもしれません。
本当にキレイな水が欲しいときは、工場単位で浄化するのでしょう。

 

早速、水道事務所のコントロールセンターです。

ここで、広いエリアの水道を管理しています。

宇都宮水道局

 

大きなモニターからも、状況が読み取れます。
左は、各地域へ送られているかを確認するための地図。
右は、浄化の状況が表示されています。

宇都宮水道局

 

このコントロールセンターの隣では魚が飼われています。

と言うのも、ここの水は鬼怒川から取水しているのですが、川に毒などを流されたときに早く気がつくようにしているのだそうです。
お魚さん、ご苦労様です。

 

事務所の西側にあるこのコンクリートの塊のような場所で、水を浄化しています。

宇都宮水道局

 

ところで、取水は、どこからしているのでしょうか?
実は、私も何度も見たことのある場所でした。
下の地図の赤い2重丸の場所です。
小さな、ダム見たいのがあるのですが、それです。

赤い2重丸の右にある紫色の丸が、今回見学をしている「鬼怒水道事務所」。
青い矢印の場所が、エスホームの事務所です。

 

鬼怒川から水を引いてくるのが、下の写真の水槽です。

真ん中辺りにあるホースからは、ある薬品が入れられています。

宇都宮水道局

この薬品が、水をキレイにする要です。

と言うのも、その薬品が水の中にある不純物を固めて大きくしてくれます。
何もしないままの小さな不純物を濾過するのは大変なので、工夫しています。
そのため、この後の工程にある浄化するためのフィルターに汚れがかかりやすくなるのです。

 

ここが、次の水槽です。
まだ、かなり汚れているのがわかりますよね。
ここで、汚れの塊を作らせています。

宇都宮水道局

 

もう一つ、水槽が進むと少し青くなっているのがわかります。
右側には、見にくいですが、ジグザグにおられたフィルターがあります。

 

そのジグザグフィルターを通ってくると、もう少し青くなっていますね。
ジグザグのフィルターも汚れを取る効果があります。

このジグザグフィルターがないと、この水を流す距離が10倍は必要なのだそうです。

 

そして、これが最後のフィルターです。
そのフィルターとは、なんと砂。
そこの方に見える白いのが砂です。

まるでサバイバルのようですが、最後は砂で水をキレイにしています。

確かに、キレイになっていますね。

 

そして、最後に送られるのが、この貯水槽。

奥に見える白い建物がタンクに見えますが、その手前にある芝生の下に貯水槽はあるのだそうです。
白いタンクは、水の調整池。

どうりで、広い敷地が必要なわけですね。

宇都宮水道局

 

ところで、水を浄化して出た汚れは、どうしているのでしょうか?
下の写真に写っている「天日乾燥床」に送られます。

ここでは、ドロドロだった汚れを干して乾燥させます。

宇都宮水道局

ここで、どこかに捨てられるのかと思ったら、ちゃんと再利用されていました。

なんと、セメントの原料になるのだそうです。

 

最後に、汚れを落とすための、砂の層の模型が展示してありました。

宇都宮水道局

まるで、サバイバルの際に、水を濾すための物を思い出してしまいました。

ある意味、原始的なんですね。

 

ここで作られている水道水は、38000トン、学校のプールにすると95杯分、と言う全く想像できないくらい多く作られているのだそうです。

このようにして見学してみる事は、新しい発見もあり面白いです。

水も、大切に使いましょうね。

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