いつのことでしたでしょうか?
子供が勉強していると
「隣の窓が寒い」
と言うのです。
部屋自体も寒いので、暖房を渡したりしたのですが使いたがらない様子。
膝にブランケットをかけて勉強したりしているのですが、すぐ隣にある窓からのコールドドラフトには勝てなそうです。
一応、ガラスはペアガラスなのですが、枠はアルミ。
日の当たらない部屋でもあるので、少し寒い事もあるのでしょう。
勉強している子供のためなら、と私が動き出しました。
窓に断熱材を!
と言うわけで、私も考え抜きました。
窓に断熱をする方法を。
自分の家なら改造をすれば良いのですが、今の住処は賃貸なのでいじる事ができません。
そこで考えた断熱方法がこちらです。
窓に発泡スチロール。
白い色のよく使われているタイプで、厚さは20mm。
部屋が暗くなってしまうかと思ったのですが、思ったよりも光を通しています。
スタイロフォームと言う、当社でも利用している断熱材も考えたのですが、
・色が青なので見た目がどうか、
・価格が、少し高い
と言う事で、よく見る発泡スチロールにしました。
効果は有ったようで、子供からはとても喜ばれました。
よかった、よかった、となるのですが、一つだけ心配な事がありました。
それは、窓周りが結露してしまうのではないかと言う事。
窓は、結露したか?
窓が結露しても、それほど問題にはならないのですが、その次に来る事が問題なのです。
それは、カビ。
結露した窓にはカビが生えやすく、汚れる事がよくあります。
窓ガラスと枠の間にあるパッキングがカビてしまい、その汚れが取れなくなってしまうこともあります。
そこで、今回発泡スチロールを外してみたので、その結果をお見せします。
ば〜〜ん!
窓はこのような感じでした。
上と比べると、明るくなりました。
枠はどうでしょう?
枠のアップを、お見せします。
はい、全く掃除もしていない段階の写真です。
やはり、少しは結露をしていたようです。
カビが発生した形跡もありますね。
でも、思ったほどではなさそうです。
掃除をすれば、落ちる程度でしょう。
断熱をした時の、結露対策
最近のお家は、断熱性能が高くなりました。
しかし単純に性能を上げただけではダメなのです。
何がダメかと言うと、家の中、それも見えなくなってしまう壁の中や屋根裏で結露してカビが発生してしまう事があります。
そのための対策が必要で、なかなか難しい。
対策とは、湿気が外に逃げられるようにしてあげる事です。
そのため、建築材料がどれだけ湿気を通すかなどを計算して求めることもします。
断熱材の外側には、通気層を作ってあげたりもします。
今回は、窓なのでガラスですから透湿性はほとんどありません。
その上、周りは囲まれているので、通気層もありません。
ですから、結露して当たり前なのです。
完成してしまうとわかりませんが、エスホームのお家は内部結露が起きないように様々な工夫がされています。
みんなで対策を検討する事もあります。
ここ数年の間に、多くの家の性能は上がりましたが、知識を持たないで家づくりをしている会社もあるかもしれません。
将来新しい問題が出てくる家もあるのではないか、と心配しています。
下の写真は、今回利用した断熱材です。
カンセキで購入してきました。
暖かくなってきたので外しました。
他に、使い道が、無い。
さて、どうしましょう。