今年の「エスホーム黒澤明監督作品鑑賞会」は「椿三十郎」!

黒澤明監督の作品というと、マニアックな人しか見ていない印象ですが、今見ても面白い!
そこで、会社のスタッフに無理やり見せ始めたのが始まりの「黒澤明監督作品鑑賞会」。

無理やりと言ってもパワハラではなくて、教養のためなので立派な研修なのです。
観終わった後のランチもね!

椿三十郎

 

今回は「椿三十郎」、私は「五十郎」です

確かに、黒澤明の作品は、良いと言われていても見るのが辛い作品もあります。
辛い作品の場合には修行と思って観ていますが、流石にスタッフにはそこまで言えません。

そのような黒澤作品の中でも、一番観やすくて楽しみやすいのがこの作品でしょう。

黒澤明作品としては珍しく?ユーモアも多く含まれて笑わせてくれます。
この作品は、前作の「用心棒」の続編と言われていますが、「用心棒」のような怖さはありません。
なので、黒澤明作品を見るのであれば、これから見始めると良いですよ。

 

この作品の中でも描き方で好きなのが「人を斬らない」と言う事です。
ポスターでも刀を持っていますが、極力使わない方法を考えて行動するのです。

それだけ聞くと、迫力無さそうに思われるかもしれませんが、全くそんな事はありません。
そこが黒澤明監督の凄いところなんですね。

斬ろうとはしないが、斬らなくてはいけない状況では、誰よりも強い

斬ろうとはしませんが、斬らなくてはいけなくなると、その強さを見せつけます!

特に、一気に10人以上を斬っていくシーンがあるのですが、あまりにも早くて初めて観たときには訳わからずに終わっていました。
もう4〜5回は観ていると思うので今回は少し目で追えるようになりましたが、あのような立ち回りが出来る役者、撮れる人はいないでしょう。
そのくらい、斬るのが早いのです。

あの奥さんも良いんですよね。
「頭が足りないんだよ」
とか言われていますが、実は一番肝が座っています。

最後の、あのまとめ方も好きですね。
ちゃ〜んと、取っておくんですよね。
大切な所を。

観てない方は全くわからないと思いますが、ぜひ観てくださいね。
来週まで宇都宮TOHOで午前10時から1回だけやっています。
ツタヤさんにも黒澤作品をおいている所もあるので、DVDとかもレンタル出来るかもしれませんよ。

 

今年の朝日新聞で「私の好きな黒澤映画」と言うタイトルで、人気投票がありました。
「椿三十郎」は第8位。
私は、もう少し上かな。

スターウォーズが「椿三十郎」のワンシーンを真似した?

ちなみに、この映画からもスターウォーズが真似したと思われるシーンがあります。
さて、どこでしょう?

この作品より4年前に取られた「隠し砦の3悪人」が、スターウォーズの大元と言うのは有名な話ですので、これも間違いないと思っています。

ぜひ、そのシーンも探してくださいね。

 

織田裕二でリメイクされましたが、残念ながら全く比較になりません。
あれを観て好きになれなかった方は、ぜひこちらをご覧になってください。

 

黒澤明監督作品の映画が、昼間から劇場で見れるなんて夢のようです。
ズ〜と見れませんでしたから。

学生の頃には、浅草のオールナイト4本立て「黒澤明特集」を見に行ったのも良い思い出です。
2回ほど行きましたが、2回とも観客が喧嘩始まったんですよね。
オールナイトなので映画館で、お休みになっている方々も多かったようです。

 

再来週には「七人の侍」の上映も始まります。

「七人の侍」は、朝日新聞の投票で1位に選ばれていました。

もちろん、観に行きます!

 

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