宇都宮にある、とっても雰囲気の良いギャラリー。
それが「ギャラリー・ハンナ」。
実は、こここそが「リアル・ジブリワールド」なのです。
宮崎駿さんが住んでいた家
今はギャラリーとして素敵に利用されていますが、戦時中にはこのお家に宮崎駿さんが住んでいた事があるのです。
そして、宮崎駿さんのお兄さんである宮崎新さんは、
「実際に経験したことしか書けない」
というような事を言っています。
そこで、勝手ながらも私が感じたつながりを書いてみたいと思います。
まるで「カリオストロの城」!
「カリオストロの城」といえば、宮崎さんの作品でも一番というくらいに好きな作品。
その最後の方に出てくる重要なシーン、それのヒントがここに!
あの、時計台の上の方にある文字盤のヤギ、なんというか違いますが、インスピレーションはこのようなところから得られたのではないかと、ついつい勝手に想像してしまいます。
家から見える線路
宮崎駿さんの作品の中で多いのが線路。
「パンダコパンダ」の時代から、「千と千尋」の時代まで。
線路が象徴的に描かれています。
その一つがこちらです!
この写真だけでは分かりにくかもしれませんが、すぐ隣に「東武宇都宮線」が走っています。
今は、木々があって見にくいのですが、線は見えています。
きっと、この2階窓から電車を見て想像を膨らませていたのでしょう。
廊下に手すり
千と千尋には、廊下で手すりにもたれながら話しているシーンがありました。
まさに、こんな感じ!
これらの景色は、昔は普通だったのかもしれません。
実際に、私の実家にもありました。
それでも、今改めて見てみると新鮮ですね。
洋風な作り
このお家は、少し面白い作りになっています。
作りは和風の家なのですが、装飾は洋風なのです。
特に、手前にある洋室が実にオシャレ。
外観からは想像できない作りになっています。
でも、床は畳。
畳なのは、寒さを和らげる効果もあったのだと思います。
2階は天井がとっても高い!
この点については宮崎駿さんとは関係がないのですが、特徴として2階の天井が高くて驚きました。
それがこちら!
ここは2階。
通常よりも高い上に、もう一段上げたような作りになっています。
屋根の収まりからこうしたのか、夏の暑さを防ぐためだったのか、原因はわかりません。
今の家の作り方の一つの法則として、伊礼さんのように「天井を低く」という考えがあります。
通常よりも40cmくらい低くした方が落ち着くというのです。
天井の低い家は、伝統的な考えかと思っていたのですが、そうでもなかったようですね。
見るなら今!
栃木県にも、このような素敵な建物が残っています。
これからも、活用されると良いですね。
機会があれば、アート巡りと併せて建物をご覧になると面白いですよ!
ギャラリー・ハンナ
宇都宮市松が峰2−7−17
宇都宮市役所 西側に少し歩いて入った所にあります。
イベント期間中のみOPENしています。