前回の「水平構面」の説明の後に、
「あ〜、読む人がどんどん減っていく〜〜〜!」
などと書いていましたら、まさかの大阪での地震。
次の日に読んだ方は通常の2倍にもなっていました。
まるで、地震を呼んでしまったようで申し訳なく思っています。
さて、今回は耐力壁線のお話です。
「線」と言うくらいですから、耐力壁が並んだ部分を作ってあげると言う事。
実は、以前私は逆の考えをしていました。
どのような考えかと言うと、下の図をご覧ください。
以前は、「耐力壁は、外壁に沿って分けた方が良い」と言う考えていたのです。
実際に、建築基準法でも「4分割法」と言う考えがあり、このように外壁面に分配する事が推奨されています。
ですから、この考えが間違っていると言うわけではないのですが、構造計算をするにはもう一つ重要な事があるのです。
それが今回の「耐力壁線」です。
「水平構面」を作って強くするには、「耐力壁線」との組み合わが大切なのです。
「耐力壁線」とは強い壁の面を作る事
「耐力壁線」を作るには、「耐力壁」をいくつか同じライン上に並べる必要があります。
前の説明では右にあった黄色い耐力壁が、左のほうにずれていますね。
その耐力壁を並べてあげて、計算した数以上になると耐力壁線になります。
ですから「耐力壁」は、ある程度分散させつつ、まとめてあげる事が必要なのです。
この耐力壁線を、外壁面上と、内部の壁にも縦横に作ってあげます。
そうすると、上(2階や屋根)の力を基礎にまで伝える事ができ、強い家になるのです。
「耐震性能3相当」と言っても、この部分までは考えていない事が多いそうですので、注意しましょう。
ちょっとわかりにくい話だったかもしれません。
この話は、現場で構造を見ながら説明させていただけるとよくわかります。
実際に、以前見学会で説明させていただいた方は家の構造についてよく理解され感動してくださいました。
今度の見学会は、6月23日(土)、24日(日)に開催します。
「わかりにくいな〜、」と思った方は、ぜひ見学会会場で質問してくださいね。
詳しくは、下記HPをご覧ください。