「建もの探訪」の渡辺篤史さんの自邸は、大失敗だった!

家づくりの好きな方で「渡辺篤史の建もの探訪」を好きな方も多いのではないでしょうか。

その渡辺さんがどのようなお家に住んでいるのか、興味ありますよね。

正月の特番で、紹介をしていました。

何しろこの番組、もうすぐ30周年で

訪問したお家は1500棟にもなるそうなのです。。

 

ゲストには、

お父さんが一級建築士の千原ジュニアさん、と、

広島大学工学部の建築学科卒のアンガールズの田中さん。

なかなか面白い組み合わせでした。

 

渡辺さんの自邸を建てたのが十数年前ということですから、

その時には700棟を超える建物を見ていたのかもしれません。

 

設計士に頼んで、以下のようなお家になったそうです。

・コンクリートの打ちっ放し

・2階建+ロフト

・半地下有り

・屋上庭園あり

「さぞかし凄い家に住んでいるんだろうな〜、」

と思いますよね。

 

ところが、自分の家は大失敗だったと言うのです。!

その話がとても参考になるので、紹介させていただきます。

「コンクリートの素材をもっと勉強しなくてはいけなかった」

(画面のキャプチャーは著作権上アウトなので、全てボカシにしています。)

建物の概要

 

まず問題になったのが、コンクリートの打ちっ放し。

コンクリートは、冬寒く夏暑い!

たくさんの家を見て憧れていたのでしょう。

しか〜し、

「コンクリートは、冬寒く、夏暑い!」

「コンクリートは、冬寒く、夏暑い!

床暖房をかなりやったのよ、

それで凍死しなかった。」(渡辺篤史さん談)

やっぱり、コンクリートの打ちっ放しは寒いんですね。

 

デザイナーのコシノジュンコさんも、あの「安藤忠雄」さんに設計してもらったおうちの中で「寒くてスキーウエアを着ていた」とおっしゃっていましたから。

それにしても「凍死しなかった」とは、かなり寒かったのでしょう。

 

床暖房を付けてくれてありがとう

「床暖房を付けてくれてありがとう」

って言ってます。

一番の失敗は、趣味の部屋 オーディオルームの音

渡辺さんは、中学の頃からオーディオが好きなのだそうです。

そこで、地下に念願かない12畳のオーディオルームを作りました。

しかし、これが一番の失敗になってしまったそうです。

 

ここから、渡辺さんのトークです。

「大きなスピーカーを置いて、かけてみた。

ジャズですよ。

・・・

・・・

・・・

なんじゃこりゃ、(ここは松田優作風だそうです)

こんなはずじゃなかった。

響いちゃって。

悪い方」

「大失敗ですね。」(千原ジュニアさん)

大失敗ですね

コンクリートの四角い部屋は、音響的にはダメと言っています。

確かに、平行な壁があると音が響きすぎるので、難しいんですね。

番組では、変形させるといいと言っていますが、

それでもコンクリートに囲まれているとかなり音は響きます。

吸音設備は必須です。

 

なぜこんな事を書くかというと、

私が大学の時にこのような音響関係をやっていたのです。

コンクリートに囲まれた「残教室」という、全く平行な壁のない部屋でも実験をしていました。

そこの残響時間が確か3秒くらいあったのです。

実際のホールとかでは1.5〜6秒のはずですから、調整がかなり必要なことがわかりますね。

 

田中さんから「良いとこ無いの?」

と聞かれ、

「友達とかが来た時に、しっかりした家だね」(渡辺さん談)

と言っているそうです。

それだけ、って、少し寂しいですね。

しっかりした家だね

しっかりした家だね

 

数百棟のお家を見た人でも、いざ自分のお家を建てるとなると失敗してしまう。

それも基本的な所、自分がこだわったところで失敗してしまう。

家づくりは本当に難しいな〜と思いました。

 

自分の趣味で家づくりを進めることも楽しいですし良いのですが、しっかりとプロの意見を参考にする事も大切だと思います。

 

それと共に、私どものようなプロがの設計士が、きちんとアドバイスをする事の大切さを感じさせられました。

 

先日、子供の授業参観に行って来たのですが、寒くて大変でした。

廊下も、玄関も、ドアを開けっ放し。

教室も、暖房が入っているのか、いないのか。

あの建物も、考えてみれば打ちっ放しのようなつくりです。

温めるのは大変なのでしょう。

子供も「寒くて」と言っていて、可哀想でした。

 

快適なお家に住むことは健康にも繋がります。

とっても大切なことなのです。

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