照明メーカーとして有名なYAMAGIWA(ヤマギワ)。高品質な製品や、有名デザイナーが設計した照明を数多く販売しています。
実際には、一般住宅での採用は躊躇してしまうほどの価格になってしまっています。それでも、良質な製品が多いことからもショールームに行ってきました。
YAMAGIWA(ヤマギワ)のショールーム
YAMAGIWA(ヤマギワ)のショールームは、東京の田町駅から歩いて10分ほどの場所にあります。
以前は秋葉原にあり、6階ぐらいある大きなショールームなのですが、今ではコンパクトになり人気商品のみを置いているようです。
それでも、内容はコッテリしています。
私がお伺いした時には、以前電話でお話した方が出てきてくださって、照明の話で盛り上がりました。
このショールームへ行ったのは初めて。予想以上に有名建築家の製品があったので、建築家毎に分けて紹介しましょう!
フランクロイド・ライト
みんな大好きフランクロイド・ライト。そのライトがデザインした照明を製造しているのもヤマギワさんです。
下の写真の左に立っている照明「タリアセン(TALIESIN)」は、テレビでもお馴染みでドラマなどの背景に使われている事が多い照明です。
これらの照明は、決して安くはないのですがポイントとして採用するとグンと表情が変わってきます。
ポール・ヘニングセン
この照明もお馴染みですね。テレビや、ショールームで利用されていることが多い照明の一つです。
特に、左上にある照明PH5がよく使われています。と言っても制作されたのは1958年、もう半世紀以上も前なのです。まだ、白黒映画が多い時代です。
形は、乱暴に言えば鉄板を曲げただけで作られています。その曲線の中で表現されているグラデーションがとっても綺麗です。
私も、20年程までにヤマギワで購入し利用していました。やはり、自宅で利用するとその美しさが際立ちます。ショールームですと、どうしても明るすぎるからなのでしょうか。
ル・コルビジェ
実は、今回の見学の一番の目的がこの照明でした。ル・コルビジェの照明です。写真の真ん中にある、縦長で上下を照らしている照明です。
パリの自邸のためにデザインしたそうです。日本でも利用しやすいようにミニバージョンを作ったと言っているので、実際のオリジナルとは少し違うのかも知れません。
上下に照らされた灯りが柔らかく照らしているのが印象的です。
ル・コルビジェは、建物も有名ですがソファーも有名でテレビなどで見ることも多いですね。黒くて四角のタイプです。
伊東 豊雄
最近の建築家の中では、とても美しさを感じるのが伊東豊雄さんです。さすが、ヤマギワさんでも製品化していました。
この製品の名前は「MAYUHANA」です。繭のように細い繊維を編み込んで作られています。このような繊細さが好きです。
ハンス-アウネ・ヤコブソン
日本の住宅でも採用しやすいのがヤコブソンの照明です。パイン材を薄くスライスして作ってある照明は、木目もキレイに見る事ができます。
ちなみに、上の写真のテーブルに乗っている照明は、アルヴァ・アアルトがデザインした照明です。倉庫から特別に出して見せていただきました。
アルヴァ・アアルトは昨年ドキュメンタリーの映画も公開されました。福島には「ホテリ アアルト」という名のホテルまであります。
NHKで作られた照明のドラマでも紹介されていたのがこの照明。ここで見ると小ぶりに見えますが、住宅の中で見るとちょうど良いサイズなのでしょう。今回見せていただいた製品は塗装をしてありますが、無塗装の物も発売されています。経年変化を楽しむのです。
最後に
このように、少しでも建築やデザインを学んだ事がある方なら知っているような製品がたくさん置いてあります。決して行きやすい場所ではありませんが、行ってみると楽しいですよ。
東京都港区芝3-16-13 MARUWAビル 3F