効率的な整理整頓の極意 使いやすいウォークインクローゼットの作り方!クローゼットをもう一度考える

ウォークインクローゼットというと、衣類やアクセサリーを整理しやすく効率的にしまいたいですよね。そこで、ウォークインクローゼットを効率的に、使いやすくするための方法をお伝えします!

 

クローゼットに何をしまう?

クローゼットを考える前に、そもそも何をしまうのかを考えましょう。リスト化するのもいいと思います。

例えば、

  1. 洋服
  2. 下着
  3. 制服:警察官など公務員の方は要注意
  4. アクセサリー
  5. バッグ

見逃しがちなのが、お布団です。お布団をどのようにしまうのかもよく考えておきましょう。最近では、ビニールの袋に入れて掃除機で吸ってコンパクトにする方法を取る方も増えています。これなら一気にスペースを減らせますね。

これら収納品がわかったら、それらを収納した場合にどのくらいのスペースが必要かを考えます。と言っても、どのように設計士さんに伝えるのかは悩みますよね。そこで、あなたのわかりやすい単位で伝えてください。
お勧めは「押入れ1個分」、「タンス2竿分」などなど。少し余裕を持って伝えるのがポイントです。

効率的にしまうには棚が命!

クローゼットにしまうには、洋服をかけたり小物を置く為の棚がとっても大切です。そこで、どのようなものがあるのか、3種類に分けて説明します。

⚫︎ 中棚

中棚とは、奥行きのある棚の事を言います。約70cm程あります。このサイズだとお布団も置ける奥行きです。言い方を変えると、小物をここに置こうとすると散らかってしまうので注意が必要です。
この中棚にハンガーパイプを付けて洋服をかける事もできます。一般的に中棚は床から70〜80cmの高さに付けますが、180cmの高さにつけて上に布団をしまう方もいらっしゃいます。

⚫︎ 枕棚

枕棚とは、奥行きが少なく、約35cm程あります。一般的には、この枕棚を180cmの高さに付け、その下に付けたハンガーパイプに洋服をかけることが多いです。

⚫︎ 可動棚

今まで紹介した「中棚」と「枕棚」は固定しているため後で動かすことができません。そのような棚だけでは不便なので利用されるのが可動棚です。数cm単位で高さを調整することができます。仕舞うものは、年々変わってきます。そのようなときにも対応できるのがこの可動棚です。
可動棚は便利なのですが、あまり重い物を置くのには適していません。幅も90cmまでに抑えておかないと、棚が曲がってしまいます。本などの重いものを置く場合には厚めの板を利用しますので、おっしゃってくださ。

⚫︎ ハンガーパイプ

銀色に輝くハンガーパイプ。ここで注意していただきたいのが取り付け高さです。180cm位の場所に1本つけるくらいでしたら大丈夫なのですが、2段にするときには注意が必要です。お持ちの洋服によって高さが違います。必ずハンガーにかけてどのくらいの高さが適しているのかを確認しましょう。ハンガーにかけて、測ってくださいね!

下の写真を見ていただくとわかりやすいと思います。
左が可動棚。ガンプラが置いてあります。
正面には枕棚とハンガーパイプ
右には中棚と枕棚があります。

使い方はそれぞれですので、あなたのしまい方を考えましょう。

照明で使いやすさも変わります!

お洋服を購入した時、お店で見た印象と、お家に帰ってきた時の印象が違っていたことはありませんか?それは、お店の照明が原因の場合があります。お店によって違うので一概に言えないのですが、お店の照明は少しオレンジがかった色を使用している時があるのです。専門的には4000k位と言います。(kはケルビンと読み、色温度と呼ばれ専門的にはこの色温度で色を表します)

寝室の照明は、落ち着いたオレンジ色(2800k)を選ばれる事が多いかと思いますが、寝室の色をクローゼットに使用してしまうと、赤色がドス黒く見えたりしてしまいます。そこでお勧めなのは、白っぽい色(5000k)の照明を利用する事です。詳しくお話しすると太陽光の色と照明の色は違う事も知っておいてください。

最近ではネットでおしゃれな照明を探す方も多くなりました。では、クローゼットではどのような照明が良いのでしょうか。お勧めは、天井に埋め込まれているダウンライトです。コンパクトですし邪魔になりません。飛び出ている照明を付けてしまうと、枕棚にしまうときに物が当たってしまうことがある為です。このような間違いは建築士でもあるあるネタとして聞く事があります。注意しましょうね。

換気もね!

昼間の明かり取りや、たまの換気のためにもクローゼットに窓は欲しいところです。

しまし、トイレや浴室に窓を付けない方が増えてきたように、クローゼットにも窓を付けない方も増えてきました。とわ言え、汗を吸ったりした洋服をしまっておくクローゼットですので多少の換気をしないと臭いが籠ってしまったり、カビが生える原因になるかもしれません。そこで何らかの換気設備は付けておきましょう。トイレにつけるような小型の換気扇「パイプファン」でも十分かと思います。費用も2万円もかかりません。何らかの対策はしておきましょう。

ウォークインクローゼットはどこにする?

ウォークインクローゼットの使い方も変わってきました。2つの配置の仕方を説明します。

スタンダードな利用の仕方は、寝室の隣に付ける方法です。朝起きたらすぐに着替えができて良いですね。

最近増えているのがファミリークローゼットです。ご家族の皆で一つのクローゼットを利用します。この場合、1階の玄関近くや洗濯物干し場の近くに配置する事が多いです。玄関近くですと、出かける前に着替えれば良いですし、洗濯物干し場の近くでしたら仕舞うのも楽で良いですね。

ちょっとした工夫で便利になるウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットの原点は収納するためだけの場所ではありませんでした。元々は、kウォークインクローゼットの中で着替えまでする場所だったようです。現実には、そこまで広く取るのは難しいかと思いますが、少しの工夫で使い勝手が変わってきます。

⚫︎ 鏡を付ける

壁が空いていたら、そこに鏡を付けてみましょう。姿見ですとなお良いですね。お洋服を選びやすくなりますよ。

⚫︎ 椅子を置く

ウォークインクローゼットに椅子を置いてみましょう。椅子といっても背もたれが付いているような物ではなくスツールのような小型の椅子です。ちょっと取り出した物を置いておけたり、下のものは座って取り出ししたりできるので、腰への負担も減らせます。箱型の椅子とかですと、収納になっている物もあるので便利です。

椅子を付けたウォークインクローゼット

 

ウォークインクローゼットで遊んでみる!

ウォークインクローゼットは、ご家族でしか利用しません。そこで、思い切って遊んでみる事ができます。

例えば、壁のクロスを他では利用できないような楽しい、簡単に言うと派手な柄を使ってみるのも楽しいです。アクセントで奥にだけ貼ってみるとか。

寝室との間に、ステンドグラスを付けた方もいらっしゃいました。とっても可愛くなりましたよ。

 

ウォークインクローゼットというと仕舞うだけの場所ととらえがちですが、あなたのお家が片付くかどうか、家事を減らせるかを決める重要な空間でもあります。良く計画してみましょうね!

 

本物の家を見る、見学会へ参加しよう!